「お茶の京都」をお楽しみに

観光業界では京都府を3つの地域に分けて、北部は「海の京都」、中部を「森の京都」、
南部を「お茶の京都」とPRしています。

なぜ南部はお茶? もちろん宇治茶で有名だからですが、その宇治茶を
栽培、製造、販売しているのが広く京都府南部の山城地域なのです。

この山城地域12市町村は、『日本茶800年の歴史散歩』~京都・山城~として
平成27年4月24日に日本遺産(Japan Heritage)に認定 されました。
「日本遺産」は、平成27年度から創設された制度で、全国で54件が認定されており、
京都府内では3件が認定されています。

京都・山城は、「抹茶」「煎茶」「玉露」を生み出し、
「茶の湯」をはじめとする日本の喫茶文化を支え、リードしてきました。
また、現在も残る茶畑・茶問屋街・茶工場・茶ゆかりの寺社などから、その文化を
目にし、辿ることのできる唯一の地であり、まさに「日本茶のふるさと」なのです。
『日本茶800年の歴史散歩』 ~京都・山城~ の概要より

木津川市には、上狛茶問屋街という町並みがあります。
明治時代に山城各地から集められたお茶がここから木津川、淀川を経て
神戸港に運ばれ、世界へ輸出されたので、「東神戸今神戸」とも呼ばれたところです。
当時は130軒もの店があったのですが現在は30軒程となっています。
伊右衛門で有名な福寿園もあり、新茶のこの時期はお茶の香りが街中に漂います。

さて、長寿のためにお茶は切り離せません。
お湯でお茶をいれると、苦味渋みの元のカテキンがでてきます。
このカテキンが、抗酸化作用・抗ガン作用があると言われ、
緑茶を1日5杯以上飲む人の死亡率は下るとのことです。

今年は「お茶の京都」ターゲットイヤーとなっており 様々なイベントが開催されます。
もちろん私の木津川市も今秋は「お茶の京都」に因んだ特別企画を予定しています。

多くの文化財や仏像を拝観し、茶畑などの景観・町並みを楽しみ、今年は
そして美味しいお茶をゆっくり味わいにお越しください。

そしたら健康で長生きできそうではありませんか。