「怒り」の正体・・

こんにちは。
アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。
8月11日から大型のお盆休みをとっていた企業もそろそろ明日から
仕事でしょうか。
お盆休み中は、家族と一緒に過ごす時間も増え楽しい時間が多かった半面
「喧嘩した」という方も多いかもしれません。

今までのコラムの中でも私たちの怒りの正体は
自分が大切にしている「~すべき」(~すべきじゃない、~して当然を含む)
・・自分の希望、欲求を象徴している「べき」で、このべきが目の前で破られた時
怒りの感情が生まれるとお伝えしました。

「べき」=価値観といってもいいかと思いますが・・

自分の周りの人が自分と同じ「べき」を持っている人ばかりだと
まず腹が立つことはないと思います。
ただ、なかなかそう上手くはいきませんよね。

私たちが集団の中で生活出来るのは、自分の価値観とは違うが
「まあ受け入れられるかな・・」と許容できる部分をもっているからです。

いつも一緒に生活している家族でも長い時間過ごす事で
自分の「べき」に反する行動が見えて「怒り」が生まれることもあると思います。
では、どうすればいいか・・
まずは、自分の「べき」は他人と同じではないという事をしっかりと
認識しておくことです。
自分が「こうあるべき」と思っていても全ての人が「こうあるべき」と思っては
いないのです。
大事なのは、自分の「べき」を相手に見せること、そしてお互いの「べき」の
違いを認め合い、お互いが受け入れられる許容範囲をできるだけ具体的に決める事が
大切です。

人は誰かを好きになる時、自分と同じ価値観(べき)ばかりが見えるし
同じ価値観を探そうとします。
そして、「私と価値観が同じだ」とどんどんその人を好きになります。

逆に、人を嫌いになるときは、自分とは違う価値観が目につき
無理に違う価値観を探し出そうとさえしてしまいます。
これでは、もう溝は埋めることができません。

「家族なんだから言わなくてもわかるでしょ?」
「空気読んでよ!」

こんな風に思ったことはありませんか?
何度も言いますが・・
自分の価値観と人の価値観は違います。
家族であってもできるだけ具体的に言葉にしなくては伝わらないのです。

お盆休み中、家族、恋人、友人と喧嘩してしまったというあなた・・
ぜひ、自分の価値観ともいえる「べき」と相手の「べき」の違いを知り
お互いの許容できる範囲を決めてみてはいかがですか?

私もアンガーマネジメントを学び
主人との「べき」の違いをあらためて知ることで
喧嘩が減り、まあなんとかうまくやっています。
まあ、なんとか・・ね(笑)