「良い加減の投資法」71 -「死亡人口」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

このところずっと気になっていいたことですが、毎年11月中旬から12月初旬にかけていただく、特に80歳以上の親近者の“喪中はがき”での挨拶状が年々増え続けていて、とうとう、私が出す300枚近い年賀はがきの割合で、10%に迫る数になりました。高齢者が増える社会の裏側では、「死亡人口」も多くなっていることを身近に感じています。皆さんは“喪中はがき”の枚数はいかがですか?

因みに、最近40%近くの人は年賀はがきを出さないようで、投函しているのは50歳代以上が最も多い傾向があり、若い人ほどメールやLINEなどのメッセージアプリを重視する傾向が顕著で、日本郵政株式会社によると、平成最後の31年用の年賀はがきの発行枚数は、前年を7.2%下回る24億枚程度で、今後も減少傾向が続いていくと予想され、私にとっては実に淋しい限りです。

話を戻しますと、厚生労働省は、2018年の人口動態統計の年間推計を発表しました。国内で生まれた日本人の赤ちゃんの数は92万1千人で、3年連続で100万人を下回りました。「死亡人口」は戦後最多となる136万9千人に上り、出生数が死亡数を下回る自然の減少数は44万8千人と過去最大の幅で、1年で兵庫県尼崎市の人口が消滅したことになり、今後も人口減が予想されています。

また、日本人の死亡原因のデータは、男女合わせた総数で見てみと、1位は「悪性新生物(ガン)」、2位が「心疾患(心臓)」、3位が「脳血管疾患」、4位が「老衰」、5位が「肺炎」となっています。「男性」に限ると、以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていた「慢性閉塞性肺疾患」が8位に入っていて、肺の病気の割合が女性よりも高く、男女の喫煙率の差が影響している可能性があります。

なお、女性では10位までに入っていない「自殺」が、男性では9位に入っていて少し複雑な気持ちです。一方「女性」では、「老衰」が3位に上がり、9位に「血管性等の認知症」、10位に「アルツハイマー病」が入っています。いずれも、老化に伴って罹り易すくなる病気なので、男性に比べて長生きをしている人が多いことが推測され、今後の人生に参考になります。

今後、高齢者の割合が年々高まるにつれ「死亡人口」は増え続けていきます。同時に、個人の祭儀への要望は、益々オリジナル化が進んでいくことが予想されます。葬儀の請け負い、葬祭にかかわる贈答品、仏壇・仏具の販売、葬儀場や霊園の運営や紹介、墓石の販売などの分野で、しっかりその意向を反映させられる葬儀関係の企業が、良い加減の投資先になります。

一度、自分が「死亡」した時の葬儀全般の企画書を作る「志望」を持って、しっかり対応してくれる企業を、純粋な気持ちと身のこなしで探すことをお勧めします。その際は見積書を取ることも忘れずにして、自分の集大成である「死亡」時に関係する、投資先を早い時期から出会っておきましょう!

「脂肪」への関心は、病気予防や「死亡」時の運ばれが楽にもなりますよ(苦笑)。