御朱印ガールの神社参拝日記 Vol.19 節分

Benefit Concierge(ベネフィット コンシェルジュ)の吉村です。

「節分はいつ?」と聞かれれば、「立春の前日で今年は2月3日」と答える方が多いと思います

が、実は節分というのは年4回あるのです。

各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日を節分と言うそうです。

知らなかった・・・。

節分には、季節を分ける、季節の変わり目という意味があるようです。

その中でも旧暦のお正月にあたる立春は、1年の始まりとして尊ばれ、その前日に邪気を

払い清めて新年を迎えるための儀式として節分の行事を行うようになったのです。

 

節分の行事といえば「豆まき」「柊鰯」「巻寿司の丸かじり」がありますね。

豆まきは「鬼は外、福は内」と言いながら、炒った大豆を威勢よくまきます。

小さい頃は、本当に鬼がいると思っていたので、「家に入ってきたらどうしょう…」

「豆が福の神に当たって出て行ってしまったらどうしょう…」とドキドキしながら豆をまいた

覚えがあります。

でも、実際には雷様のような姿をした鬼は存在せず、鬼というのは「姿の見えないもの」「この

世ならざるもの」など得体のしれない「邪気」のことで、病気・災いなどをすべて鬼の仕業と

されてきました。

 

豆まきは古代中国で行われていた「鬼遣(おにやらい)」という行事が、奈良時代に日本に

伝わり、平安時代に宮中行事として取り入れられました。

現代のような「豆まき」として庶民にひろがったのは江戸時代からです。

 

柊鰯(ひいらぎいわし)は、鰯の頭を焼いて柊の枝に刺し玄関や家の中に飾ります。

柊のトゲが鬼の目を刺し、鰯の臭いで鬼を追い払うとされています。

我が家では、柊鰯はせず、焼いた鰯を食べています。

 

巻き寿司の丸かじりの起源は諸説あるようですが、一説には、江戸時代から明治にかけて

大阪の花街で商人たちが芸遊びをしながら商売繁盛を願って食べたのが始まりとされています。

もっと最近のことで、お寿司屋さんが商売のために流行らせたのかなと思っていました!

最近は「恵方巻」と呼ばれていますが、こちらは最近のことで、この恵方巻の名づけ親はセブン

イレブンだということです。

恵方というのは、その年の福を司る神様(歳德神)のいる方角で今年は「南南東」です。

 

節分は陰陽道に深いかかわりがあります。

「陰」から「陽」へと「気」が変わる1年の節目が節分とされています。

また「おに」という言葉は陰陽道の「陰(おん)」に由来するそうです。

節分に関係の深い陰陽道、陰陽道といえば安倍晴明ということで、今回は京都・一条戻橋にある安倍晴明をお祀りした『晴明神社』へ参拝してきました。

 

いただいた由緒書によると、安倍晴明は孝元帝の皇子である大彦命のご落胤で、幼いころから

非常に多くの道に秀でておられた。特に天文暦学の道を深く極められ、神道を思いのままに操る

霊術をも身につけていた。成人後は天文陰陽博士として活躍されたと記されています。

 

通りに面した一の鳥居には、神社名ではなく金色に輝く社紋「晴明桔梗」が掲げられています。晴明桔梗は「五亡星」(一筆書きした星の文様)とも呼ばれ、陰陽道に用いられる祈祷呪符の

ひとつです。

一の鳥居をくぐると、旧一条戻橋とその下に封じ込められていたという陰陽師の精霊「式神」の

石像があり、可愛いような少し怖いような像でした。

境内のいたるところに五芒星の印があり、小さな神社ですが、お詣りするところ(見どころ)は

たくさんありました。

他の神社とは、またひと味違ったパワー・霊力を感じました。