みなさん、こんにちは。
アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。
先週に続いて、電車の中での「イライラ」についてお話しします。
これは、私が体験した事です。
先日、和歌山で仕事があり、朝7時過ぎの電車に乗りました。
私は普段、朝は結構ゆっくりなので、この時間に多くの方が電車にのっている事自体に
ちょっと驚きました。
「みんな大変だな・・」と思いながらつり革を持っていると、
シーンとした電車の中に電話からもれているような声が聞こえてきたのです。
それも、かなり激怒している声。
スピーカーになっているのかな・・と思って声が聞こえてくる方に目を向けると
女子高校生が耳からスマホを離し、その声を聞いていました。
そりゃ、耳から離してもあれだけ聞えるのだから、耳をつけて聞く事は出来ないでしょう。
「あんだけ言うたのになんで忘れていくの」「大事なもんやからいうてるんや！」
などなど、どうやら母親の声のようです。
黙って聞いていた女子高生もさすがに怒りが爆発したのでしょう。
「いい加減にしーや」「なに怒鳴ってんの」と応酬。
電車の中にその声が響きわたっています。
朝早くからその声を聞かされている方はたまったもんじゃありません。
もちろん、この親子喧嘩を乗客がどうする事もできないので
知らん顔をしておくしかないのですが、その声を聞いていると
こちらまで不愉快な気持ちになります。
これって「情動伝染」っていう現象です。
1人がイライラしているとそれが周りの人に伝染していくのです。
会社で上司がイライラしているとこちらまで気分が悪くなってくる事ってないですか？
電話の応酬はかなりな時間続き、大阪駅についた時にはこちらまで気分が悪くなってきました。
エレベーター待ちをしていた女子高生の肩をたたき
「朝から不愉快だよ」って言いたい気分になりました。
が・・私はアンガーマネジメントファシリテーターです。
そんな怒りを引きずるわけにはいきません。
乗り換えのホームで、大きく深呼吸。
肩を上げ下げしてリラックス。よーし怒りを手放した！と口角を上げて
環状線に乗り込みました。
でも、この電車に乗っていた人は、朝からすこし不愉快な気分になり
そのイライラ水を心に溜めたまま会社に出勤していなかったかと心配になります。
皆さんは怒りの伝染元になっている事はありませんか？
皆さんの怒りがまわりまわってどんどん大きくなっているかもしれませんよ。
怒りの伝染元にならない事、そしてぶつけられた怒りを次に渡さない為にも
アンガーマネジメントを学んでみませんか。