災害時の安否確認マナー

昨日は大阪北部で震度6弱という地震が発生しました。

被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げますと共に、
被害に遭われた地区の皆様の一日も早い復興をお祈りしています。

 

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。
今回のNIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちくはお休み致します。

昨日の地震は本当に突然で、怖かったです。
主人の店が大阪北区にあるので、もしかしたら被害にあっているかもと心配しました。
しかし、電車がすべて止まっており、店に行くすべもなく、全く状況が分かりませんでした。

地震発生から2時間後の10:00頃に谷町線が動きだしたので、ようやく梅田に行くことができました。
(谷町線ありがとう!)
店に着き、恐る恐る店内をのぞいてみると、何も変わった様子はないようでした。

そして店に入ると、目に飛び込んできたのが棚に飾ってある花器でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリギリセーフ!

「怖かったでしょ。頑張ったね!」と思わず花器に話しかけていました。

当店は、ワイングラスが一つ割れただけでしたが、近くのお店から、

「上に飾っている高いグラスが全部落ちて割れている」とか
「店に入ると、お酒のにおいがプンプンする」とか、色々な情報が入ってきました。

こんな状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、お友達からも「お店大丈夫?」というメッセージをたくさん頂いたので、
「大丈夫です。」と、心配してくれてうれしいなと思いながら返信していました。
そして私も、お客様へ安否確認をしようと思い、SNSを見ているとある投稿が目に入りました。

 

「無事です。心配メッセージなど不要!電池が消耗します。」

 

私はその投稿を見てはっと我に返りました。
私は、皆さんからメッセージを受け取り、自分も家族も店も無事だったので、
みなさんからのメッセージにせっせと返信していましたが、
私も私の周りも何事もなかったからです。

 

しかし、もし、わたしが、被災している本人ならば、

家族の安否確認や今本当に必要な人と連絡を取るのを邪魔されたくないと思うはず。
心配で安否確認をして下さるのはとても嬉しく勇気づけられます。
しかし、被災している側は、メッセージを受信するだけでも、
携帯電話のバッテリーがあっという間に無くなってしまうことに、
イライラし焦ってしまいます。

まして停電していたら、充電もできず、誰とも連絡もとれず孤立してしまう可能性があります。
必要な情報を受け取ることもできません。

 

心配で安否確認を送る場合は、
被災した本人が本当に必要としている情報を送る以外は当面控えるべきで、
状況が落ち着いてから連絡する方がお互いに良いと思います。

改めて災害時の安否確認にもマナーが必要だと思いました。

 

もし、どうしても安否確認をしたいという場合は、
災害ダイヤルや伝言板を活用するといいのではないでしょうか。

 

「災害用伝言ダイヤル(171)」

被災地の方が、自宅の電話番号宛てに安否情報(伝言)を音声で録音(登録)し、
全国からその音声を再生(確認)することができます。
利用方法は下記のとおり。

https://www.ntt-west.co.jp/dengon/pdf/171manual.pdf

「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」
被災地の方が、自宅の電話番号宛てに文字・動画・静止画・音声を登録し、
全国からその音声等を確認することができます。
利用方法は別紙のとおり。
https://www.ntt-west.co.jp/dengon/pdf/171manual.pdf

「災害用伝言板」
携帯電話・PHSのインターネット接続機能で、被災地の方が伝言を文字によって登録し、
携帯電話・PHS番号をもとにして全国から伝言を確認できます。
利用方法は別紙のとおり。

登録方法

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/disaster/disaster_board/01.pdf

確認方法

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/disaster/disaster_board/02.pdf