確定拠出年金で「じぶん年金」作り! Vol.10

ベネフィット コンシェルジュの吉村です。
大型で強い台風24号がまた日本列島を縦断します。
21号の被害の復旧も終わらないうちに、また近畿地方にやってきます。
大きな被害が出ないのを祈るばかりです。

確定拠出年金⑩はiDeCo(個人型確定拠出年金)の投資教育についてです。
28日厚生労働省から、iDeCoの加入者が100万人を突破したと発表がありました。
2017年1月に加入対象者拡大の改正があり、公務員を中心に一気に増加が拡大したようです。
対象者拡大前の2016年12月の加入者は約30万人でしたが、2年で3倍以上に増加したことに
なります。
確定拠出年金は加入者自身が運用する=自己責任が原則です。
運用の結果によっては60歳以降に受け取る年金資産が、積み立てた掛金よりも減ってしまう可能性も
あります。
年金資産をしっかり増やせるよう、どの運用商品を選択するかが重要です。
そのためには、加入者自身が資産運用の基礎知識を持つことが大切で、一定の投資教育が必要になって
きます。

企業型の場合は、企業に投資教育を行う努力義務が課せられています。
投資教育には、加入時に行う導入教育と、運用中に行う継続教育があります。
導入教育は、どの企業も実施されているようですが、やり方は冊子やDVDの配布、セミナー、イー
ラーニングと企業によって様々です。
継続教育についても確定拠出年金法で配慮義務から努力義務に強化されましたので、実施している
または実施を検討している企業が多くなってきています。

では、iDeCo(個人型)はどうでしょう。
国民基金連合会が教育を行うことになっていますが、実際は窓口の運営管理機関が行っています。
ほとんどの運営管理機関は加入者キット(冊子)を配布しているだけのようです。
企業型に比べたら、投資教育は不充分かと思われますが、送られてきた資料をしっかりと読み、
自分自身で運用の基礎知識をつけるよう努力することが大切になってきます。
確定拠出年金のセミナーなどがあれば進んで参加することも有効な手段です。
大切な自分の年金資産になるのですから、少しでも増やせるよう頑張りましょう!