確定拠出年金で「じぶん年金」作り! Vol.7

ベネフィット コンシェルジュの吉村です。
異例のコースで西日本を西進していった台風12号ですが、九州の南の海でループしてまだ
発達しているようです。
長く留まっているので、大雨による被害が心配です。
くれぐれもご注意ください。

確定拠出年金⑦はiDeCo(個人型確定拠出年金)の運用のポイントです。
iDeCoの資産は60歳以降にしか払い出すことができないことから、大切な老後の資金と
いえます。
「絶対に減らしたくない!」というのが本音で、多くの方が定期預金や保険商品などの元本
確保型で安定的に運用しているのが現状です。
確かに安定運用していれば運用による資産の減少はありませんが、今の金利では増えることは
ありません。
資産から運営管理手数料を引かれると、それでマイナスになってしまいます。
また、インフレになって物価が上昇すると、iDeCoの資産価値は下がってしまいます。
若い方は60歳までの運用期間長い分、インフレに負けないよう、しっかり収益を確保できる
商品で運用をすることが大切です。

iDeCoでの運用で収益を確保できる商品といえば、リスクはありますが投資信託になり
ます。
投資信託は株式と同じように日々値動きがあるため、元本保証はありません。
毎日、株価や為替の動きをチェックして、頻繁に売買(スィッチング)をしないといけない
のでは・・・と、思っている方もいると多いか思いますが、
iDeCoでの運用のポイントは、短期の値動きに一喜一憂せず、長期の視点で考えること!

まずは、どの資産にどのくらい割り振るか、資産配分を考えることが大切です。
例えば、国内の株式で運用する商品に○%、外国の株式で運用する商品に△%  という風に。
その後、資産配分に合わせて、ラインナップされている商品の中から、商品を当てはめて
いきます。

イギリスの諺に「すべての卵を一つの籠に盛るな」というのがあります。
卵を一つの入れ物に入れておくと、落とした時にすべての卵が割れてしまいますが、いくつ
かの籠に分けて入れておくと、1つ落としても残りの籠の卵は無事、ということにたとえ、
分散投資の大切さを説いた格言です。
iDeCoにおいても分散投資は大切です。
ただ、ご自身の資産がiDeCoだけであれば、iDeCoで分散投資することが重要ですが、
他にも資産があるのであれば、ご自身のすべての資産の中で分散を考えることも効果的かと
思います。

運用の成果の大部分は、資産配分によって決まると言われています。
商品を選択する前に、まずは資産配分を考えましょう!