Benefit Concierge(ベネフィット コンシェルジュ)の吉村です。
9月も下旬になり、日々過ごしやすい季節になってきました。
絶好の神社巡りの時期なのですが、今回も現地には行けず「神社豆知識③」をお届けします。
前回は「鳥居」について書きましたので、今回は神社のいたるところで目に付く注連縄(しめな
わ)に注目しました。
鳥居や拝殿だけではなく、大木や石にも注連縄が巻かれています。
お正月になると、民家の玄関先にも橙のついた注連縄飾りがかけられますし、相撲の横綱が腰に
巻いているのも注連縄の一種です。
注連縄にも、大根締め、牛蒡締め、前垂れ締め、輪飾りなどいくつかの種類があります。
注連縄の起源は、古く日本神話の時代にさかのぼります。
天照大神が天岩戸から出た際、二度と天岩戸に入れないよう布刀玉命(ふとたまのみこと)が
注連縄(「尻久米縄」)で戸を塞いだ、封印したのが起源とされています。
他にも、土地に縄張りをして所有を示した、占有(占める)を示すために張られた綱が起源
とも言われています。
神域と俗界を隔てる結界で、穢れを祓い、邪気が入りこむのを防ぐ役割があるようです。
また一説には、怨霊になった恐い神様を封じ込めるために注連縄で結界を張っているという説も
あるようです。
なにか恐い気がしますが、最近では自宅用に手作りで可愛い装飾をつけた注連縄を作る家庭も
多くなっています。
1年の無事を祈りながら、家族みんなで作ってみるのもいいですね。