先日、三井寺の境内で開催された「オーガニック＆つながるマーケットしが」に出かけた。
そこで、農薬を使わず栽培したコシヒカリを販売されている方に出会った。
その方は、もともと農家という方ではなかった。
米を作って生計をたてようと思って始められたわけでもなかった。
彼は、生きる力を身につけたいとの思いから、29歳のときに滋賀県マキノ町の山奥へ移住。
建築の仕事をしていたことから、自力で古民家を改修して住み始めたところ、田畑をやめていく高齢者さんたちから、「田んぼをやらないか」と声をかけられたのだ。
だから、田んぼは借りて、農機具も全て使わせてもらっているそうだ。
農薬を使わないことや肥料へのこだわりも聞いた。
子どもたちに安全なものを食べさせたいという思いが一番だった。
毎年、何か失敗をして、何かを学び、来年へと想いをつないでいく米作りをされている。
米作りをゼロから始めて、生活が成り立つようにすることから考えると、難しいだろうと思うことの方が多い。でも、住む場所として田舎を選び、そこにあるものを活かす米作りから始めることができたら、コストを抑えつつ、自分のこだわりの米を作ることができることを教えてもらった。
美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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