「良い加減の投資法」㉘ -「次世代自動車」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近、私の友人からドヤ顔で、「この前購入した車で、近距離の走行をすると、全くガソリンを使わず、電気モーター使用で、これは最高の車や!」と、驚く結果が伝えられました。

実は、彼が購入したのはプラグイン・ハイブリッド車(PHV:直接コンセントから充電できるタイプのハイブリッド車で、近距離は電気を使って走り、長距離はガソリンを使って走る自動車)で、排気ガスがゼロの”次世代自動車”と呼ばれる電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV:燃料電池で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使って、モーターを回して走る自動車)の一種です。

現状、自動車は世界規模で9割以上のシェアをガソリン車とディーゼル(軽油)車が占めていますが、排気ガス規制の強化は進展していて、以外にも、日本では大気汚染物質「PM2,5」の中国が、世界で最も厳しい排ガス規制を出したり、アメリカの特にカリフォルニア州はZEV(排ガスを出さないクルマ)を目標に自動車メーカーへの義務付けを段階的に強化をしています。

ドイツでは2030年まで、フランスとイギリスは2040年までに国内でのガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を決めました。欧州外でインドでも2030年には国内で販売するガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する政策を打ち出しています。また、世界の自動車メーカーではスウェーデン自動車大手のボルボ・カーが2019年以降に発売する全車を電気自動車化に決めています。

一応、私はハイブリッド車(HV:補助的に電気モーターで走行し、主にエンジンで走行しているのが特徴)に乗っていて、そこそこ燃費は良いと思っていましたが、使用する燃料はガソリンかディーゼル(軽油)ですので、排気ガスは低減されているもののゼロではありません。改めてHV車の未来は、世界規模の環境強化から、「P」プラスの「PHV」化の運命を辿るのではと強く意識させられました。

但し、”次世代自動車”が日本や世界中を走るには、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)の車両価格が高い。電気自動車(EV)は車両価格が高く、充電設備等のインフラが整っていない。燃料電池車(FCV)は車両価格が高く、水素ステーション等のインフラの未整備で、水素料金が高くて走行距離に対する費用が高いなど、クリアーしなくてはならない問題点も多々あります。

今後、地球環境を考えるにあたり、近未来はハイブリッド車(HV)から”次世代自動車”の購入が必要不可欠になります。今から、その資金準備のために、内外の企業を問わず“自動車業界へのエコひいき投資”が、「企業の進展」と「私たちの購入」の近道で、環境改善の“両輪”になることでしょう。