「良い加減の投資法」㊲ -「株主優待」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近、初心者向けの株式セミナーで「先生は株主優待を活用していますか?」、「どうすれば活用できるのですか?」、「どんな株主優待がお勧めですか?」の質問を受けました。

今や有名人になられた投資家が、テレビで生活のほとんどを株主優待で賄っている姿の放映に対して、驚き・感心・優待への興味と一部所有欲が芽生えた人が多くなったり、長引く超低金利時代に、配当利回りと優待制度をセットすれば好利回りが得られるなど、マネー雑誌や週刊誌などでも特集を組む機会も増えていて、「株主優待」が株式投資を始める、身近な存在になっていることは嬉しい限りです。

「株主優待」とは、企業が権利確定した株主に対して、配当金以外に株主還元策の一環として、持ち株数に応じて自社製品や優待券、回数券などを無料で配布するような制度をいいますが、直ぐには利用できる訳でありません!予め企業が決めた期日までに株主になること=権利を確定することが条件で、期日は半期決算や本決算月末が多く、その後、約1か月半中の決算発表、そして株主総会が終了後に通知が来るので、約2~3か月後でやっと活用ができのるようになります!!

因みに、私はイオン㈱100株の株主優待をもらっていて、2月末または8月末の権利日に株主になる必要があります。イオンオーナーズカードを家族用と2枚届き、このカードをレジで提出する度に3%がキャッシュバックされ、半年毎にその金券が届きます。また、最も株主だと実感できるのが、このガードでイオンラウンジが利用できることで、コーヒーなどが飲み放題、お菓子付き、ゆったりソファでくつろげ、全国の店舗でも使えます。また、配当金やその他の特典も沢山ありますので、私にはお得な優待制度です。

次に、日本マクドナルドホールディングス㈱100株の株主です。6月末または12月末の株主に、日本国内のマクドナルド店舗で利用できる、バーガー類・サイドメニュー・飲物3種類の商品の無料引換券(最高約1000円分)が1枚になったシートが6枚分を1冊にした優待券が約2~3か月後に届きます。子供たちが喜ぶ引換券ですが、使わない場合は金券ショップで換金も可能ですし、配当金も合わせると私にはお得な優待制度です。

現在、株主優待制度を実施している上場企業は、年々増え約1300社で3社中1社が実施しています。百貨店・薬局・食品スーパーの割引券、レストラン・回転ずし店・牛丼店の食券、映画・遊園地の無料券、独自の飲食料品や日用品の詰め合わせセット、クオカード・全国共通ギフトカード・図書カード・米券などの金券や株主限定商品、地方の特産品、乗り物や旅行割引などなど、バラエティ豊かな優待が増えています。

生活の中で必要性が高く、株主が「優しく期待通り」と思える企業の「株主優待」がお勧めです。そんな魅力的な企業と長く付き合う「優待生活」を目指しましょう。リスク軽減も間違いなしです!