「良い加減の投資法」㊼ -「ドローン」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、広告制作会社の友人に、ドローンを使って撮影した、依頼先の有名寺院のイメージビデオを鑑賞させてもらいました。遠隔飛行操作機能や、搭載カメラ映像の鮮明さ・迫力・臨場感等々、思わず「うわーぉ!凄い!」の連発で、その空撮技術の進展に驚嘆し、まさに“鳥人間”になったような体験でした。

ドローンが大きな注目を集めたのは、熊本地震の崩壊した建物、橋梁や道路の映像、特に立ち入りにくい熊本城敷地内の被害映像は、今でも目にしっかり焼き付いています。また、テレビ番組の中にもドローン映像を使うことは日常茶飯で、空撮=ドローンという認識でしたが、国土交通省の調べによると、2016年度の目的別の利用状況は、空撮が41%と最も多いですが、測量9%、インフラ点検・保守7%、災害対応6%、報道取材5%、農薬散布5%と続き、国内でも技術発達により様々な産業で利用の幅が広がっていました。

また、平昌オリンピック開会式では、インテルが1,218機のドローンによる、「五輪マーク」「鳥のはばたき」「スノーボーダーの動き」など、ドローン本体を使った多彩な光のショーの演出という芸術的分野や、オーストラリアでは、荒波にさらわれた2人の少年を、ドローンが届けた救命道具により救われたという救助分野や、米アマゾンではドローンによる荷物の配送サービスを近々開始する宅配分野など、ドローンの多様な利用方法や今後のビジネス展開に改めて関心を持ちました。

なお、飛行に当たっては、安全対策・テロ対策・プライバシー対策などで、「改正航空法」「小型無人機等飛行禁止法」の厳しい規制があり、しっかり国土交通省に許可を得る必要があることも理解しておいてください。

今後のドローンビジネスを検証します。
・空撮分野:写真撮影やCM、テレビ番組、海外の映画ロケ、イメージビデオなど伸びが予想できます。
・農業分野:ヘリコプター農薬散布に比べ、超安価ででき伸びが予想できます。また、農作物の育成状況のチェックにも伸びが予想できます。
・セキュリティ分野:敷地内に侵入した人や車をレーザーセンサーで捉え、自律飛行で対象に接近、ナンバープレートや顔を撮影するなどの技術で、監視カメラ以上の機能があり伸びが予想できます。
・点検分野:橋梁、道路、トンネル、ダムなどインフラ点検作業は、安全面、人手不足からみても活躍が予想できます。
・物流分野:遠隔地や人手不足解消の切り札ですが、飛行可能時間の改善や盗難、悪天候時の対応など、向き合っていくべき課題は多そうですが、技術レベルでの実用化は着実に進化している分野です。

その他、汚染検査分野、測量分野、製造分野、人材育成分野など、多種多様な分野で成長が期待できます。

どうですか?ドローン関連への投資は、私たちを平和・安全・娯楽・利便の旅へ運んでくれますよ。

軍事利用の偵察機ドローンは、永久に“ドローンと消えろ!”。