「良い加減の投資法」㊽ -「涙」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、私自身いろいろな喜怒哀楽の場面で「涙もろくなったなあ」を実感していて、テッシュペーパーを使う機会が、以前に比べて間違いなく多くなっています。皆さんはどうですか?

人にそのことを話すと、それは「歳を取れば涙腺が緩むからです。」とよく言われますが、50代後半の同年代や年上の男女に聞いても千差万別です。果たして涙腺は加齢によって本当に緩くなるものなのか、加齢と涙もろさの関係を調べてみますと、涙腺は、老化によって緩むことはないのが正解だそうです。

加齢により、身体のさまざまな部分に「緩み」は生じるものです。たとえば、モノを掴んでも落としたり、つまずいたり、食べこぼしをしたり、尿漏れを起こしたり、しわやシミが多くなったなどは、代表的な「緩み」から生じる現象です。大きな原因は、筋肉の低下や皮膚の弾力の低下などで、それは老化現象として当然の症状です。

実のところ、涙腺は、涙を溜めたり、流すための腺ではなく、涙をつくる器官だそうです。涙を流すときだけではなく、涙腺でつくられた涙は常に分泌され、目を潤して表面や粘膜を守っています。ですから、もし涙腺が老化したとするなら、涙をつくり分泌する機能が低下して、涙が出にくくなってしまう、いわゆるドライアイ症状になります。涙腺は加齢によってもたらされるのは「緩む」ことより「乾く」ことが正解でした。

では、涙もろさは、実は脳に関係しているそうです。脳は、老化によって大脳皮質の前頭葉を中心に機能低下が起きます。医学的には、ここがきちんと機能しなくなると、感情を抑制しコントロールすることが難しくなり、怒りっぽくなる、涙もろくもなる、つまり感情のブレーキがききにくい状態になるそうです。

一方では、前頭葉には「共感」を司る脳の働きもあり、年齢を重ねるとそこに刺激を感じることが増えるから、涙が出るそうです。多くの経験や体験、人との出合いや別れなどから、人は年を取るとこの「共感」力がアップするそうです。スポーツを見ても、あまり泣いたりしなかった、小さい頃と比べて、大人が泣くようになるのは、歳を重ねることにより脳の働きが大きな違いなのです。

なお、悲しみや感動などによる涙には、リラックス効果、ストレスを低下させる機能や、脳の活性化機能もあると言われ、1週間に一度くらいは積極的に泣くこと、いわゆる「涙活」が流行り出しています。年齢を問わず泣くことは決して恥ずかしいことではありません。現代社会にはむしろ、泣ける映画、音楽や朗読を聞いて、後は“スカッと”ストレス解消する行為が必要かもしれませんよ。私は先駆者的存在ですね?

ただし、投資に対しては「悔し涙」は禁物です。常に“先を見る目”が乾かないように、“潤す涙”が必要です。そのための常備薬としては、「目薬(点眼液)関連の会社」が注目です。

少し地味だと思われがちですが、未来を“嬉し涙”に変えられる“魔法の薬”になる予感ありです!?