「良い加減の投資法」59 -「気象」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、地球が怒っているのかと思えるように、世界各地で大地震、大規模火山噴火、大型ハリケーン・台風、豪雨大洪水、大型竜巻、大規模森林火災、落雷等々の自然災害が頻繁に発生し、そのたびに、亡くなる人、ケガをする人、家を失う人など、一夜にして大勢の人が不幸になる姿や、想像を絶する甚大な被害にあった、山・川・田畑・街などの映像に、大変心を痛めています。

調べますと、災害とは人命や社会生活に被害が生じる事態のことをいい、人間に影響を及ぼす事態に限定されています。多くの場合、自然現象による「自然災害」を指しますが、人為的な原因で発生した交通事故や火災などは人的災害といわれ、ある程度注意すれば防げます。一方の「自然災害」は人間の力ではコントロ-ルできないので、普段からきちんと防災対策をして、被害の規模を少しでも抑えることが一番重要といえます。

特に、過去に経験した現象から大きく外れて、一生の間(30年間に1回程度)に稀にしか経験しない、豪雨、長雨、猛暑、豪雪などよく聞かれる「異常気象」が原因で、洪水や土砂崩れ、干ばつ、雪崩などの発生を「気象災害」といわれ、今後も、熱中症や脱水症状への注意が必要な、驚きの高温の発生頻度が増えているような異常な気象傾向は、地球温暖化の表れであると考えられ、ますます警戒が必要です。

なお、救われる点は、“気象”は地震と違い、衛星やITの進化によってほぼ正確に予測することが可能になりました。今や気象予報は、日常的にテレビやネットから、狭い範囲にまで手軽に入手ができ、ある程度防災への対応にも役立っています。

実は産業界でも非常に役立て、ビッグビジネスにもなっています。

・農業関係は、農作物の収穫量や品質などを予測し、収益の安定に役立てている。種まき、収穫のタイミングにも役立てている。
・小売り、コンビニ、アパレル業界は、「売れる商品」と「売れない商品」を予測し、在庫やロスを減らすのに役立てている。
・航空、鉄道、海運業界は、台風の進路や規模から降水量、風力などを予測し、洪水、運行計画、事故やインフラへのダメージを未然に防ぐことに活用している。
・家電メーカーは、1カ月以上先のエアコンや冷蔵庫などの売れ行きを予測し、、生産ラインの人員管理に活用している。
・エネルギー業界は、太陽光、風力発電など再生可能エネルギーの稼働を予測し、ベースになる電源の発電量を調整するのに活用している。
・保険業界は、災害予測を提供し、保険料の支払い総額を抑えている。天候デリバティブ商品の価格設定にも活用している。

今後、株式投資を成功させる“希少”価値の会社を探すには、早めに“起床”し、心穏やかな“気性”でその日の“気象”を観察し、“気象”情報を提供している会社を調べて投資することが、未来は家計の“防災”につながることでしょう。

備えあれば憂いなし!