防犯まちづくりを進めること

これからコーディネーター渡辺です。
行楽シーズンですね。
木津川市の神童寺では正に今、桜とミツバツツジの競演が見られます。

さて、先月(H30年3月)のけいはんな市民雑学大学は
「デザインは犯罪を防ぐ」というタイトルで
奈良女子大学生活環境学部教授の瀬渡章子さんのお話でした。

これからの生活を考える参考にご紹介したいと思います。

まず、近年は、窃盗・凶悪犯は減少し詐欺が増加しているとの話でしたが、
確かに、どろぼうの話より
おれおれ詐欺や振り込め詐欺などの詐欺話をよく聞きます。

また子どもを狙った犯罪はピーク時よりは減少しているものの、
最近はやや増加傾向にあるとのこと。
防犯の配慮を怠らないようにしないければとあらためて思いました。

さて、住まいの防犯についてですが、
防犯環境設計には4原則があるとのこと。

①開口部を堅固にする。
(被害対象の強化・回避の効果がある防犯建物部品を使用する。
ピッキングに強いティンプルキーなど)
②犯罪者を近づけないためにバリアを作る。 (囲いやフェンス等)
③周囲からの見通しを確保して監視性を高める。(オープン外構・監視カメラ等)
④住宅の安全イメージを向上させる。
 
つまり、個人が自分の住まいを守るだけでなく、
地域やまち全体が意識して、
ハード(環境・設備)とソフト(人)で守ることが重要とのことです。

空き巣があきらめた理由に、
「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ見られた」
というのが63%もあるそうで、
高齢化と共に自分で自身を守る工夫をすると同時に、
近所の人や行政、警察と連携して防犯のまちづくりを進めないといけないのです。

そしてさらに、その活動がマンネリ化しないような対策も必要だと学んだのでした。