高齢者がよい食事を摂るには

これからコーディネーター渡辺です。

 

今日の「ためしてがってん」で ひとり暮らしの親に元気で長生きしてもらいたいなら

「もっとお肉を食べた方が良いよ!」と言うのが良いと言っていました。

高齢者の多くが無意識に偏食して低栄養状態に陥りやすいので、

それを避けるための魔法の声掛けだそうです。

魚だけでなく肉のタンパク質も高齢者に必要なのと、

栄養不足に気付いてもらう声掛けが大切だということですね。

確かに、高齢者がきちんとバランス良く食事を摂っていくには日常で工夫が必要です。

 

年を取りだんだん調理するのが面倒になってくるので、

第一段階は自分で作らなくてもよいお総菜やレトルト食品を加えることです。

一人分のお総菜販売が増えたし、また高齢者用の工夫された食品も増えています。

高齢者用レトルト食品の多くは今、介護用品売り場に置かれていますが、

うちの近所でベビーフードと並べてあるスーパーもありました。

噛む力や飲み込む力の衰えを考えて、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」

「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の4段階のものや、

“栄養サポート”と“調理サポート”というコンセプトで見た目にも食べてもおいしく

満足できるやわらかメニューを目指すメーカーなどがあります。

年末には「高齢者向けやわらかおせちが買える通販サイト」というのを見つけ、

おせち料理まで高齢者用があるのに驚きました。

今後、もっと種類や手の込んだメニューが増えると嬉しいです。

 

第2段階はお弁当などの宅配サービスの利用です。

これは業者により、素材・味付け・栄養バランス・配達方法や時間などで

違いが大きく、定期契約する前には実際に食べ比べることが重要ポイントです。

 

どちらにしても カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などの

ミネラルが不足するので、補うための食品を常備するようにします。

発酵食品や豆腐、卵、牛乳や果物など 保存のきくもの。

ココナッツオイルやカマンベールチーズなど認知症予防に良いと

言われる食材も加えておきましょうか。

 

でも・・ やっぱり、食材から料理をしたものを食べる方が絶対美味しいと思います。

ということで、第3段階は調理サービスの利用、介護サービスで調理補助の利用です。

一人で作るのも献立を考えるのも食材の買物にも限界があり、一緒に調理するとか、

作ってもらった料理を直ぐ食べられると、食事の楽しみが復活します。

孤食の高齢者はうつになりやすいと言います。

家事代行サービスも多数ありますが、最後の段階では介護保険制度を

上手く利用することです。

 

健康を維持するため重要な食事をちゃんと摂る工夫を自力・他力で図りましょう。