和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。
3月3日は「桃の節供」です。
本来は「上巳の節供」と言います。
日本では、ひな祭りとして女の子の成長を祝う節句として親しまれていますね。
「上巳:じょうし」というのは旧暦3月の最初の巳の日ことで、
古来、中国では、春の訪れを喜び、無病息災を願う厄祓いの行事をする日だったのです。
また、この時期は桃の開花期に重なり、桃の木が邪気を祓う神聖な木と考えられていたので、
「桃の節句」とも呼ばれるようになりました。
今回のNIKKEIプラス1の「何でもランキング」では【桃の花咲き誇る春の名所】ということで、
麗かな春に訪れたい桃の花の名所のランキングの記事です。
梅や桜の名所はよく聞きますが、桃の名所と言われてもすぐに思いつきませんが、
今回は桃の名所の特集です。
1位の山梨県の笛吹桃源郷は4月になると約30万本の桃の花が咲くそうで、
期間中は菜の花の黄色と濃いピンクのコントラストが美しいそうです。
2位は長野県の花桃の里は、一本の枝から赤、白、ピンクの花が
同時に咲く共演が楽しめるようですね。
3位は福島市の花見山公園で濃い桃色の花桃と淡いピンクの桜との対比が
楽しめるそうです。
桃の花がここまで有名になってきたのは、中国人観光客の影響が大きいようですね。
中国では桃には不老長寿を与え邪気を払う神聖な木、
梅や桜と並びこれからは桃も花見の定番になっていくのでしょうね。
ちなみに新暦3月3日には残念ながら桃は咲いていないのでご注意を!!
桃が咲くのは3月下旬から4月上旬です。
話が長くなりましたが、
日本では、ひな祭りとして女の子の成長を祝う日とされています。
「ひな」とは小さくかわいらしいという意味があり、
女の子のいるご家庭では、ひな人形を飾りますね。
いつもお内裏さまとお雛さま右か左どちらに並べればいいの?と悩まれているご家庭がおおいようです。
ひな人形は宮中の婚礼の様子を意味しており、日本は古来、左上位の考え方により
左に男びな、右に女びな(向かって右に男びな、左に女びな)が来るようにかざっていました。
しかし、昭和天皇がプロトコール(国際儀礼)に即して、右上位をとりいれましたので、
ひな人形も右に男びな、左に女びな(向かって左に男びな、右に女びな)を並べるようになりました。
関西、特に伝統を重んじる京都では、今でも日本古来の並べ方で
左に男びな、右に女びな(向かって右に男びな、左に女びな)を飾っています。
意味を知っていれば、どちらにかざっても正解ということですね。
私も和食と洋食のマナー講座をする際に、
日本が左上位で男性上位を重んじているのに対し
海外では右上位でレディーファーストを重んじており、
その違いについてもお話しています。
違いが分かればその国の良さを知ることが出来ます。
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」ですね。
ということで、5月27日(日)洋食のマナー講座開催します。