【プチ起業】ウエディング・コンシェルジュに学ぶ「仕事のあり方」

こんにちは。しなやか希業コンシェルジュ&しなやか家庭経営コンサルタントの小谷晴美です。

土曜日の今日は保存食品の買い出しや惣菜の作り置きなど、出張準備に追われておりました。

今年で6年目になる3連泊の出張。
いつもは帰りが遅い夫ですが、こういう時は協力的です。

まだ娘が小学生だった最初の年は、夕食に「ふわとろオムライス」を作ってくれたそうで、
帰宅すると冷蔵庫に、ドミグラスソースが2種類、ケチャップが3種類並んでおりました。

昨年はポン酢が6本、その前の年は素麺つゆが5本、すべて口が開いた状態で並んでおり、
開いた口がふさがりませんでした。

今年は何が並ぶのやら、今から心配です。

すっかり、わが家の年中行事となったこの時期の出張は、金融機関の協会が主催する
「お客様に信頼されるためのライフプラン提案力強化研修」です。

主に30代~40代の渉外担当者や窓口担当者の方が参加され、
「『あの人に聞いてみよう!』と思い出してもらえるような身近で頼りになる存在になる」
ことを目標に相談業務に必要なFP6分野の知識を体系的に習得しながら、
ロープレや事例研究を通じて、実践的な相談力・提案力の向上を図るというもの。

この研修の冒頭で、私が顧客として経験した20年前のエピソードを紹介しています。

それは、結婚式の式場選びのため、ホテル巡りをしていた時のことです。

Aホテルにて。
披露宴用の会場に案内されると「何名様でご使用になりますか?」と尋ねられました。

招待状の返信がまだ揃っていないので、たぶん90名~110名くらいだと答えると、

「この会場は100名様以上でご使用いただいております。」
「もし、100名を下回るようでしたら、こちらの会場になります。」
と少し狭い会場に案内されました。

続いて、Bホテルへ。
天井が高く広々とした披露宴会場に案内されたところで
「ご列席者は何名様くらいになりますか?」と同じ質問。
同じように90名から110名だと答えたところ、
「この会場は100名様以上でご使用いただいております。」
とのこと。

「ああ、やっぱり」と思ったところ、こう続けられました。
「ご使用いただくのは構いませんが、あまり少ない人数ですとお淋しい感じになりますから。」

そのひと言で「Bホテルで挙げよう」と私の心は決まりました。

大切な一生の記念となる日を気持ちよく迎えたいと思いましたし、
お越しいただく方々にも気持ちよく過ごしていただきたいと思いましたから。

ファイナンシャル・プランナーとして相談業務に従事する際、
最も大切にしなければならないのは「顧客本位」のスタンスであると考えています。
Bホテルのコンシェルジュのように常に「顧客本位」を貫ける自分でいられるようにとの戒めも兼ねて、
研修コンセプトとしてお伝えしています。

保険、ローン、証券等、提供する商品は異なりますが、お客様の大切な人生資源であるお金を扱う仕事。
ライフプランへの影響を考慮しながら「顧客本位」のスタンスで金融のプロとしてのサービスを提供していただけたら。
そんな思いを込めて、今年も3日間、熱く熱く務めたいと思います。

「顧客本位」のあり方は、どんな仕事にも通じることですね。
「顧客本位」の「あり方」を実現するために、より良い「やり方」を追求する必要があります。
私も知識、スキルの研鑽に努めたいと思います。