年寄りはみな耳が遠いと思わないで!

これからコーディネーター 渡辺です。

2月に生まれた孫は普段側にいないので、会うたびに成長していく様子が分り面白いものです。
首がすわり左右に自由に動かすようになり、泣き声だけでなく独り言のような声を出し、
眼が見え物を追うようになり、こちらを見てニッコリするようになりました。

そしてつい最近、「自分の左手を発見した!」と書いて 嫁が動画を送ってくれました。
自分の左手を上げじっと見つめて「なんだろう?」という風に不思議そうに見つめています。
これはハンドリガードと言う発達のひとつの過程だそうで、そのうちその手が自分の感覚で
動かせることに気付くのだそうです。

大人にとって自分に体があり、それが自分の意思で動かせるのは当たり前ですが、
生後3~4ヶ月の赤ちゃんには発見なのだということはこちらにも新鮮でした。

一方、岐阜にいる夫の母(95歳)は今年の冬まで元気に一人暮らしをしていましたが、
3月になって食事が摂れなくなり入院し、それから急速に衰えていました。
お見舞に行くたび気弱な言葉ばかりで、食事も進まず寝ていて、ベッドから
立ち上がれなくなるのではと心配しました。

ところが、最近行くと、(義母曰く 鬼のような!)看護婦さんとヘルパーさんとで、
「そんなことしていたらダメ」と ベッドに摑まって弱って力が入らなくなった足で
立つことから始まり、横のポータブルトイレをどうにか一人で使えるまでに
回復させてもらっていました。

赤ちゃんは日々成長しますが、高齢者は衰えに対抗するための気力が必要で、
自分で また家族で 限界を感じても 専門家の力や周りの励ましが
本当に大事だと実感しました。

さて、元気を取り戻した義母の言葉が
「年寄りはみな耳が遠いと思わないで欲しい」でした。
耳元で 大声で話し掛けてくる人がいるのだそうです。
赤ちゃんの成長に比べて年寄りの衰え方は個人差が大きく、デリケートなようです。