女将FPの裏野由美子です。
全国で緊急事態宣言が解除され、お店を再開する方も増えてきたと思います。
しかし、
「折角お店開けたのに、全然お客様が来ない」
本当に元に戻るのだろうかと心配されていると思いますが、
100%もとに戻ることはないと思います。
ただ、前回もお話したように基本を大切にして、
既存のお客様に店が再開したことを知らせたり、
テイクアウトをされているところはチラシを出したりして、
とにかく行動しましょう。
今回のコロナ禍で運転資金としての現金保有の大切さを、痛感したと思います。
実は、お店は赤字では潰れません。
運転資金がショートした時に潰れます。
黒字倒産とはまさにこの事です。
だから、店舗経営は、利益を残し、日頃から運転資金を増やして、
どんな状況に陥ったとしても、最低半年はもつようにしておかないといけません。
また、固定費の負担が重くのしかかってきたと思います。
店を開けていないのに、家賃は払わなければならない。
従業員の人件費の負担も悩みの種だと思います。
経営者の方と話していると、売上のお話をする方と、
利益のお話をする方とがいます。
どうしても、売上を重視してしまいがちですが、
今回のコロナ禍で答えが出たと思います。
売上ではなく利益こそ重要で、会社の成長に直結します。
売上よりも現金を増やすための利益を
より意識した経営スタイルを構築する必要が出てきます。
これからの時代は、
今回のコロナ禍のような突発的に起こるリスクを事前に想定しながら、
リスクが起こった時に、リスクを最小限に抑えられるような
リスクマネジメント経営が必要で、利益を増やして現金を増やす経営をしないといけないですね。
他にもたくさんありますが、
経営者の方の意識を少し変えないと、
これからの時代はついていけなくなるかもしれません。
当店も、常連さんが、
「店開けたんやったら、お金お落としにいったろか~」と
ご来店くださいますが、
今までのお客様が、100%戻って来られるかどうか、
分かりませんので、しっかりと対策をしていきたいと思います。
これからの時代の商売の在り方について、
皆さんと一緒に考えていきたいなと思っています。
あなたならできと信じています。