90歳差の間で

これからコーディネーター渡辺です。

孫が生まれてから意識して息子の家に時々行くようになりました。
日々変わる赤子を見るのが楽しみなのは勿論、
初めての育児に奮闘する息子夫婦の手助けをと思うのですが、
自分の子育て時代との違いに 笑ってしまうことが度々です。

産後ひと月位テレビや細かい字を読むことや裁縫を止められた昔とは違い、
直ぐからスマホを使い、写真も簡単に写して音声付きで保管。
また、紙おむつを使うので山のようなおむつの洗濯から解放。
「うんちバケツ」などというのも知らない。(笑)
少しなら濡れても気持ち悪くも無いようで、
おむつに付いたラインの色変化で替え時を判断するようです。
市の検診や町からの情報も届き、買い物は子育て用宅配サービスの利用を始めたとのことで、
おかねは掛かるけど、便利になったと思います。

さて、もう一方、度々訪れるのは90歳を越した父のところです。
住み慣れた生活空間で気ままに過ごす方が心地良いと一人暮らしをしています。
介護サービスを受けていない超高齢者である親の世話のため長距離を通う人が回りに多くいます。
行くたびの気配り目配りが重要です。
行くとまずトイレ掃除と冷蔵庫内の古くなった食品の始末から始め、
安全点検・異変確認をします。
介護サービスを受けるまでの間、元気な内は自助力かと思いますが、
それと共に御近所の方々の目がとても強い頼りです。

近くの友人が皆もう亡くなってしまい遊びに行く所もなく家の中だけの生活なので、
何処か行って楽しめそうな場所はないかと色々聞きましたが、
元気だけれど危なっかしい高齢者が安心に集える場所がないのです。
8000歩を目指すようなのは無理ですが一日800歩程度の運動が出来て、
知的刺激・好奇心を満足させてくれるような所があればなと思います。
介護サービスを受ける手前の健康高齢者が今後もっと増えて行くでしょう。

同じ時代に生きている父と孫、
ひとりでは生きられない二人の生活を支えるのに
家族プラスαにどういったサービスを使えるのか?で生活の質が変わります。
上手く利用したいし、手ごろで質の良いサービスが増えて欲しいものです。