お米道楽な日々 ~無洗米~

先日、様々な国籍の大学生が参加するお米イベントにゲストスピーカーとして呼んでいただいた。
お米の研ぎ方をレクチャーする際に、無洗米の話をした。
「無洗米とは、洗わなくても炊けるお米です。」
と説明したところ、漢字を見た中国人留学生から
「洗って無いお米ではないのですか?」
と質問された。なかなか難しい。

全国無洗米協会によると、無洗米とは「とぎ洗いせずに炊けるお米」のことである。
無洗米の作り方は、水洗いをして乾燥させる方法や、水は使わずにぬかの粘着性を利用する方法など様々。
一口に無洗米と言っても、「洗ってある無洗米」と「洗ってない無洗米」があるのだ。
無洗米は、研ぎ洗いの必要がないため、洗う時間や使用水量が削減でき、誰が炊いても食味の差が出にくいことなどから、業務用として積極的に利用されている。

ところで、なぜお米を研ぐのか?
精米したお米の表面に残っているぬかを取り除き、美味しいごはんを炊くためだ。

私は、研ぎ洗いは大切な工程だと思っている。
研いでいるときの感触が、品種によって、季節によっても違うことがある。
この肌感覚が、お米が美味しく炊きあがる加減を教えてくれるような気がする。

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美しい暮らし研究家 あきやまひろみ

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