道楽流 おいしいごはんの炊き方

「お米は何で炊きますか?」
と聞いたところ、8割の人が電気炊飯器と答えてくれた。(お米と暮らしについての調査より)

子どもの頃の電気炊飯器は保温機能がなかった。
現在、炊飯後はそのまま保温になる。最近は、米の品種に合わせて、水加減や温度調節を自動でする製品もでてきた。
いつの間にかごはんは電気で炊くものだと思っていたし、電気炊飯器は日本の家庭に必ずあるものだと勝手に思い込んでいた。
でも、2割の人は電気炊飯器以外のものでお米を炊いていることがわかった。

「土鍋で炊くごはんは美味しい」と聞く。
確かめたくて、ごはん炊き専用の土鍋を購入した。
水加減、火加減は添付の説明書に従ったところ、上手く炊けたが電気炊飯器で炊くよりも美味しい!とは思わなかった。
電気炊飯器はタイマーをセットすれば、食べたい時間に炊き上げることができる。そして、出来上がりを電子音で知らせてくれる。
土鍋は、噴いてきたら弱火にするなど目も手も離すことができない。

別の土鍋、ステンレス鍋、固形燃料を使う卓上釜飯用の釜など、さまざまな方法で炊いてみた。
そして出会った信楽焼の羽釜。
強火で5分、弱火にして10分。火を止めて10~15分でふたを開けると、美しいごはんが炊けている。

誰かが作ったマニュアルは要らない。
機械任せではなく、これまでの知識と経験からくる勘を働かせると、自分好みの美味しいごはんを炊けるのかもしれない。


美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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