和歌山にて

先日、和歌山で「暮らしの中の道楽」と題して、「お米道楽」の話を中心とした講演をさせていただいた。

講演前、アンケートにご協力いただき、35名の方がご提出くださった。
年齢の欄を見ると、60代と70代以上に○をしていただいた人ばかりだったので、参加者はほぼ全員60歳以上の方だった。

私は、講演の冒頭で「人生の最後に食べたいものは何ですか?」と参加者に尋ねることがある。
「肉」と答えてくださる方は多い。
何人かに聞いてまわると、「おにぎり」または「ごはん」と答えてくださる方が必ずいる。
今回のアンケートにも4名が「おにぎり」や「ごはん」と回答してくださった。
それを聞いて「お米道楽」の話を始めるのである。

でも、今回の回答はいつもと違った。
半数以上の20名の方が、「わからない」や「?」や空欄だったことは想定外だった。
他の質問にはしっかり答えてくださっているのに、である。
わからない、と答えていらっしゃる方にその理由をお尋ねしてもわからなかった。

年齢によって人生の楽しみ方や「道楽」というものの意味に違いがあるのかもしれないと感じた。

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
お米道楽facebook https://www.facebook.com/okomedouraku/