十人十色

先日(9月1日)、北堀江考房 笑び茶び庵において「くらし道楽サロン#1」を開催した。
初回となったこの日は「十二単にみる重ね色合わせ」と題して「色」や「色合わせ」について考えた。

人には似合う色と似合わない色があり、似合う色は美しさを引き立ててくれる。

そこで、参加者ひとりひとりの似合う色を実感するため、春夏秋冬の赤4色、白4色、ピンク4色の計12色の布を用意し、順番に襟元にあてて、私が尊敬する着付けの先生と他の参加者のみなさんと一緒に見立ててみた。
すると、似合う色はその人らしさを感じ、その人の魅力を自然と醸し出してくれることがよくわかった。

次に、20色の帯揚げ、20色の帯締め、15色の伊達衿を使って、自分に似合う色を意識しながら色合わせを楽しんでいただいた。
完成したコーディネートはどれも美しく、各々のパーソナリティーがよくわかるものだった。

十二単は平安時代半ばに完成した女房装束である。
日本が一番華やかな色に包まれていたのは平安時代だとか。
季節に合った色を使いこなすことも教養のひとつとされたようだ。

「色」で暮らしが変わるかもしれない。
季節感のある自分に似合う色を身にまとい、ナチュラルで自分らしい暮らしがしたいと思う会になった。

 


美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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※くらし道楽サロンは「暮らしを彩る道楽を考える場」として様々な会を催します。