土俵

先週、初めて国技館で大相撲を観戦した。
桝席から観る相撲は、テレビで観ているときには気づかなかったことがたくさんあった。

そのうちのひとつ、桝席が飲食自由だとは知らなかった。
そして、席を予約する際に、お弁当や飲み物とオリジナルグッズなどがセットになったおみやげセットをお願いしておくことができるというシステムにも驚いた。

そのセットの中に入っていた米菓の箱に「相撲の起源」が記載されていた。
「相撲はその年の農作物の収穫を占う祭りの儀式として毎年行われ、これがのちに宮廷の行事となり300年続くこととなります」とあった。
また、おみやげ品として有田焼のごはん茶碗が入っていた。

それらを見て気になったのが「土俵」。
俵(たわら)と言えば米だと思っていたが、相撲の土俵の俵の中に入っているのは米ではなく土。
米が入っているから米俵で、土が入っているから土俵。なるほど、そりゃそうだ。

さらに調べると、本場所の初日前日に「土俵祭」と呼ばれる五穀豊穣や国家平安、土俵の無事を祈願するための儀式が執り行われていることを知った。
その際、「洗米・するめ・昆布・塩・かやの実・かち栗」の六品からなる「鎮めもの」を土俵の中央に埋めるそうだ。

土俵祭は無料で公開されている。機会があれば見てみたい。

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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