和食は「水を味わう調理法」と言われることがあるそうだ。
和食の美味しさは軟水のおかげであり、逆に、軟水の国だから素材の味を生かした和食が発展してきたのかもしれない。
日本のお米は美味しい。
それも、軟水のおかげなのだろうか。
硬水で炊いてみたら何かわかるかもしれないと思い、試してみた。
29年滋賀県産「みずかがみ」をフランスの非常に高い硬度(1468㎎/L)の硬水「コントレックス」で炊く。
まず、香りがダメ。古米臭でも穀物臭さでもないが、お米のいい香りがしない。でも、何度も香りを確認しているうちに、これもアリかなという気がしてきた。
箸を使うと、お米同士が団子のような粘りでくっついている。パラパラで硬いごはんを予想していたから、これは意外だった。
ただ、口の中に入れると粘りは感じない。粒は、硬いとか軟らかいではなく、パサパサというよりカスカスに近い食感だった。
味もダメ。苦味なのか渋味なのかを感じる。ただ、ずっと食べているとみずかがみの甘みが出てきてわからなくなってきた。
だから、すすぎの意味も込めてコントレックスを飲んだ。
これは間違いだったと思う。粉薬の入った水を飲んだ感じがした。
再度お米を食べた。
不味い…。えぐみを感じた。
口の中にざらつきが残っているような後味の悪さ。
日本のお米は軟水で炊くべし。
美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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