ライスシャワー

夫が結婚式におよばれしてきた。
いただいてきた引き出物の中に、小さな茶色い袋に入ったお米があった。
新郎新婦が招待客をお見送りする際にプチスイーツを手渡されることがよくあるが、この日は新郎の実家で収穫された白米1合をいただいてきた。

いまどきの結婚式や披露宴では、様々な演出がされているらしい。
定番のプロフィールムービーは、プロジェクションマッピングと新郎新婦作成の動画やスライドを組み合わせた映像を、壁、床、天井の全面に映して会場全体を包み込むような仕立てだったそう。
また、最後の料理はお茶漬けで、屋台でシャケや明太子などのトッピングを選ぶかたちで楽しかったんだって。

いろんな演出があるなかで、挙式後にチャペルから出てきた新郎新婦にゲストが生米をふりかける「ライスシャワー」は、食べ物を粗末にするような気がして抵抗があった。
でもその始まりは、古代ローマ時代からとも言われ、1粒の種もみから数百粒とれる米は、豊穣、繁栄、多産や経済面の成功を象徴しており、子宝に恵まれ実りある生活が送れるようにとの願いが込められている伝統的なセレモニーと知り、そんな意味があったことに感動した。

もらってきた○○米(○○は新郎の苗字)を早速炊いた!
炊き立ての白米は、つやつや光り輝き美しい。
アツアツごはんは美味しくて、あったかい気持ちになった。
願いや感謝の気持ちをコメて贈るお米は、結婚式のギフトに最適だわ!

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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