出雲大社の大しめ縄

島根県飯南町の「大しめなわ創作館」。
出雲大社神楽殿にかかる日本最大級の大しめ縄はここで作られている。
この大しめ縄は6~7年で交換されている。ちょうど今年7月に新しい大しめ縄の奉納が予定されており、製作準備中の様子を見てきた。

大しめ縄に使われる稲は、しめ縄専用として作られているそうだ。
品種は「赤穂もち」という聞いたことのないもので、人の背丈ほどまで伸びるらしい。
それを8月初めに、実が入る前に青刈りする。
しめ縄に実(米粒)は使わないから、実に養分が行く前に刈り取り、長く状態の良い稲わらを得る。
なるほどなぁ。

ちなみに、出雲大社の大しめ縄は長さ13.5m、重さ4.5トン。
これを吊るすための吊り棒もすごい。
今回の新しい大しめ縄用は、樹齢150年、長さ20メートルのヒノキが準備されている。
スケールの大きさに驚くことばかり。

ここで作られるしめ縄は、出雲大社の分院をはじめ、全国各地の神社等に奉納されている。
さらに、取引はハワイやドバイにまで広がっているそうだ。
でも、出雲大社の大しめ縄より大きいものを作ることはないとのことだった。

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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