田んぼ探訪! ~丹波・宮垣農産~

ゴールデンウィークのころの米農家は田植えの準備に忙しくされているが、この時期に産地へ行き、生産者さんのお話を伺うと米作りへのこだわりがよくわかる。

兵庫県氷上町で25年以上農薬を使わない農法を研究されてきた宮垣さんの作業所へお邪魔してきた。

最初に目についたのは、熟成中の堆肥の山。
完熟近くまで発酵した堆肥は臭くなかった!
牛糞、鶏糞を混ぜたものだということを忘れ、触りそうになるくらいきれいな土のように見えた。
原料の牛糞は近くの畜産農家が持ってきてくれて、代わりにもみ殻を持って帰られるそう。なるほど~!

そして、育苗中のビニールハウスへ。
人間に例えると幼児期くらいかなぁと思うこの時期の苗は、手はかかるけど着実に成長する様子がとてもかわいい。
ハウスの中は快適で、鮮やかな黄緑の苗は美しく、心は和み全身にパワーチャージできた。

四半世紀前の農業は、農薬を使うのが当たり前で、それが当時の常識だったそうだ。
そんなことを消費者は知る由もなかったんじゃないかな。
デフレが続く中、生産者は作りやすいモノを、消費者は価格の安いモノを求めがちだったのかも。

2020年の東京五輪開催決定以降、問い合わせが増えているという宮垣さん。
開催時に提供される食材は「持続可能性に配慮した農産物の調達基準」を満たす必要があることが影響していると思われる。
これを機に、食材の生産も選び方も変わるかな?

新米を目当てに、秋の再訪を計画中!

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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