暮らしの中の道楽 ~お茶の時間~

 

新茶が出揃う6月初めの日曜日、「京都吉田山大茶会」に出かけた。
その昔、豊臣秀吉が京都北野天満宮において広く人々を集めて催した北野大茶会さながらに、自由に楽しく美味しいお茶を味わってもらえたらとの思いから始められたものらしい。なんと今年で9回目!

会場はマルシェのような雰囲気で、日本茶だけでなく中国茶や台湾茶など世界のお茶が大集合。
試飲や有料のお茶席で味わうことができた。

なかでも目を引いたのは、奈良の土屋作庭所さんの「軽トラ茶席」。
軽トラックの荷台に畳が敷かれ、お茶室?になっている。
茶道の心得がない者にとって、お茶席はハードルが高い。でも、軽トラの周りに木製の長椅子が置かれているから正座の必要はなさそうだし、遊び心満載のステキな見た目に惹かれて気軽に参加予約した。

亭主の土屋さん。もともとは茶道が好きなサラリーマン。
茶道を仕事にできればいいけど、茶道で食べていけるのは家元くらい…。
だから、茶道とつながりの深い庭師を本業にして、趣味で茶道を続けているとのこと。
この軽トラは、庭のシゴト用。だから、ちゃんと洗ってきたんですって。発想も会話もオシャレ~!

茶会とは、もっと形式張ったものだと思っていた。
でもここでは、出店者もお客も開放的なお茶の時間を楽しんでいる。

これこそホンマの茶道かも?!

 

 

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
お米道楽facebook https://www.facebook.com/okomedouraku/