ヴィーガン体験

先週、娘の友人がウチに1週間滞在した。
欧州から来た彼女はヴィーガン。日本語では絶対菜食主義と言われるヴィーガンは、肉や卵、乳製品などを一切食べない。

初日の夜は、野菜の天ぷらをメインにした。
かつお節の入っていない天つゆの作り方がわからず、塩で食べてもらった。
お味噌汁は昆布だけで出汁をとり、それ以外は普段通りに作った。みんな美味しいと言ってくれたけれど、味はいつもと全然違う。かつお節の役割がよくわかる機会になった。

別の日、土鍋に野菜と豚バラ肉やエビ、イカなどを入れ、蒸したものをポン酢かゴマだれで食べるウチの定番メニューから肉とシーフードを除き、野菜だけを蒸してみた。味も満足感も物足りないと感じるのではないかと想像していたけれど、充分美味しかった。

ヴィーガン生活をしてみて、和食や和菓子にいろんな形で動物性食品が使われていることに驚いた。
具材に動物性食品が入っていないおむすびやおこわに、鶏肉エキスやホタテエキスが入っていて諦めた。
おせんべいなどは大丈夫かと思いきや、えびやかつお節エキスなどが使われているものが多い。
和菓子でも卵やバターが使われているものもある。

ヴィーガンは、必然的に加工品を使うことが減り、手作りでシンプルな味付けのものを食べることになるとわかった。
だから、このまま続けたらよいような気もするけど、冷凍の肉や買い置きのかつお節があるし…。
というわけで、とりあえず元の食生活に戻ったけれど、しばらくは、表示をみて悩む日々が続きそう。

 

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
お米道楽facebook https://ja-jp.facebook.com/okomedouraku/