「逃げる」という選択

皆さん、こんにちは。
アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。
早いものでもう6月。
1年の折り返し地点に来ました。
ゴールデンウイークも終わり、ジメジメとした梅雨の季節。
色々な理由と重なり学校や会社にいくのが辛い・・
4月から新しい環境で頑張ってきたけれどもう限界・・
そんな悩みをもっている人も多いかもしれません。
電車が遅れている、人身事故、という表示を見るたびに(理由は様々ですが)
逃げる・・という選択をしても良かったのにと悲しくなります。

動物は、目の前に天敵が表れて危険を察知した時、自分の命を守るために
目の前の敵と「戦うか、逃げるか」を咄嗟に判断します
リラックスしてては自分の命を守れないので「怒り」という感情を電気信号にして(防衛感情)
目の前の敵と「闘争」するか「逃走」するかを判断します。
動物の行動原理である、「生き延びる」ために・・です。
もし、目の前の脅威が圧倒的なものならば、躊躇なく逃げるという選択をします。
それが生物として当たり前のことです。
なのに、人間の世界では、「逃げたら負け」「逃げる奴は卑怯者」という考え方が根づよく
逃げることを許さない空気があります。
その事が自分を追い込んでいる事ってないですか? 
「逃げない」「逃げられない」という人には、いろんな理由、状況もあると思います。
でも、どんな理由より生きのびることが大切ではないかと思うのです。
「逃げる」というのは決して「死を選ぶ」という事ではありません。
居たくない場所に無理して居る必要はない、逃げるという選択をする事は
動物として正しい選択なのです。
今、究極に疲れているなら、「逃げる」という選択肢があるという事を認識できるうちに
冷静に考えてみてください。
そして、周りの人も決して「逃げるのは卑怯」という目で見ないであげてくださいね。
昔と今では社会の状況も違います。
なんでもスピードが求められる時代。
その中で生きていくのはとても難しい事なのです。

「逃げるは恥」ではないのです・・

「怒り」はネガティブな感情としてとらえられがちですが
命をまもるために重要な役目も果たしています。