叱る時のNGワード その1

みなさん、こんにちは。
アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。

先日、電車にのっていたらと子どもを叱るお母さんの声が
聞こえてきました。

「なんで忘れたの」
「なんでカバンの中を確認しないの」
「なんでウソつくの」

どうやら学校で預かってきたお母さん宛ての手紙を渡し忘れたようです。
お母さんに「なんで」と聞かれるたびに「だって・・」といい訳をする子ども。

私達もよく使うこの「なんで」という言葉。
「Why?」ではなく「What!」として使ってる事が多くないですか?
「なんで忘れたの?」ではなく「なんで忘れたの!」
忘れた理由を聞いているのではなく、忘れた事を詰問している
「なんで」。
だから子どもは「だって・・」といい訳をします。
子どもに伝えなくてはいけないのは
「大事なお手紙だから忘れないでほしい。
すぐにお返事しないといけない事が書いているかも
しれないから忘れるとお母さんも先生も困るんだよ」という事。
「なんで!」と詰問しても子どもには「お母さんに怒られた」
という事しか残らず、
「お母さんに怒られるから忘れないようにしよう」と思います。
怒られる事になれてくると「うるさいな!」と反抗するようにもなります。
「なんで!」は原因を追究する言葉です。
もちろん原因を追究する事が必要な事もありますが
できれば解決策に目を向ける「どうしたら」を使ってみませんか。
「なんで忘れたの!」ではなく
「どうしたら忘れないように出来る?」です。

「なんで!」「なんで!」「なんで!」を連発されると
人格を否定されたように感じます。

「叱る」とは相手の人格を否定する事でも
相手を叩きのめす事でもありません。

「次からはこうしてほしい」というリクエストを伝える事です。

普段知らず知らずに口にしている「なんで!」
今日から「どうしたら」に言い変えてみませんか?

冷静に相手にリクエストを伝える「叱り方」をするために
まずはしっかり自分がアンガーマネジメントを身につけてくださいね。