怒りの上手な伝え方

こんにちは。
アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。

初回のコラムで
アンガーマネジメントは
「怒るべきことは上手に怒れ、怒らなくていい事は怒らないようになること」で
決して「怒らないこと」を目指しているのではないという事を
お伝えしました。

つまり、
怒りを感じた時、その気持ちを封じ込めるのではなく
上手に怒りの感情を相手に伝える事も
アンガーマネジメントの目指すところでもあります。

先日、電車の女性車両に乗っていて(電車ネタが続きますが・・)
こんな場面に遭遇しました。

少々電車が遅れていて
車両の中はかなり混んでいました。

ある駅について車両の中の方に立っていた女性客が
降りようといているのですが
混雑している上に降りる人もすくない駅だったので
なかなか扉の方に移動できない様子。

他にも
奥から無理やり出ようとしている人がいて
同じように立っていた私もあっち押されこっちに押され
鞄+PCをもっていた事もあり少々パニックになっていました。

「チッ」と舌打ちする人や
肩で押し返す人、にらむ人など
電車の中は軽い怒りが蔓延(汗)

そんな時、ある女性が
「すいません。降りたいので扉の近くの方、
一度外に出ていただけませんか」と大きな声をかけられたのです。

この声で
扉付近に立っていた人たちが(ほとんどスマホをさわっていた)
ハッとして一度電車から降り、
声をかけた女性も他の乗客も
スムーズに移動する事ができました。

きっと声をかけた女性は
なかなか降りる事ができす
「焦り」や「苛立ち」があったと思います。

扉付近でスマホをさわり
降りようとしている人の道をふさいでいる
乗客への不満もあったでしょう。

でも、冷静に
「私は降りる事ができないので⦅困っています (気持)⦆
 一度外にでていただけませんか(リクエスト)」を伝える事が
できるこの女性はとても素晴らしいと思います。

私達はイラッとした時
自分の怒りの気持ちだけをぶつけたり
相手の行動のみを批判したりしますが
本当に大切なのは
その状況を見て自分がどんな気持ちをもっているのか
そしてどうしてほしいのか(リクエスト)を伝える事です。

たとえば
遅く帰ってきた子どもに対して
「いつまで遊んでるの!約束の時間を過ぎてるでしょ!」
ではなく
「お母さん、あなたが帰ってこないから(状況)心配したよ。(気持ち)
 約束の時間は必ず守ってね(リクエスト)」

期待通りの資料が出来なかった部下に対して
「こんな資料でプレゼンできると思っているのか」
ではなく
「僕はこの資料の内容だとプレゼンが失敗するんじゃないか(状況)と
心配(気持ち)だよ。
今日中にもう一度練り直してほしい。出来るか?(リクエスト)」

という言い方です。

最初はなかなか難しいかもしれませんが
日々心がけていると
必ず出来るようになります。

ぜひ、試してみてください。

ただ、イライラしたままでは
とてもこの言い方はできません。

まずは6秒間怒りの感情をSTOPさせることを
お忘れなく!