がんライフアドバイザーの市民活動

がんになった時の、お金のことや仕事のことなど、暮らしの中でのご不安や困りごとはありませんか?

 

そんな問いかけをしながら、あべのハルカス近鉄本店での縁活(市民活動)「がんになった時のお金と暮らしのサポートコーナー」を始めたのは、今年の3月。

その時はまだ一般社団法人化をしておらず、任意の団体として、がんライフアドバイザーの仲間と共にミニセミナーと個別相談会を実施したことが懐かしく思い出される。

 

がんライフアドバイザー協会で、市民活動を始めようと思った理由はいくつかあるが、備えや知識不足のために、がんになってからお金の悩みを抱える方をたくさん見てきたことで、市民の方に、がんになる前に知っておいてほしいことを伝えたいからという理由が大きい。

 

年々がんと診断される人は増えており、2016年は約100万人、2017年は101.4万人と推定されている。

生涯のうちに2人に1人ががんになる時代にもなった。

「がんになる」ではなく「がんと共に暮らす」と捉えるならば、がんになった人だけではなく、家族として支える立場も含み、ほぼ国民全員が経験するのではないだろうか。

そう考えると、老若男女問わず、がんになった時のことを考えてもらいたいと思う。

 

そして、がんになる前から知っておいてほしいことの1つに、がんになった時にお金や暮らしの相談をできる人や場所があるということがある。

前々回の市民活動時に、立ち止まってくださった女性は、ご主人が2年ほどがん治療を受けられていた経験があるとのこと。

「お金も結構かかって大変だったの。その時、相談できる場所があるなんて思ってもなかった。知っていれば絶対相談に行ったわ」とおっしゃっておられた。

 

国立がん研究センターの調査によると、一般の方に医療機関内にある相談支援センターの認知度は、約20%だそう。

がんライフアドバイザーの仲間は、その相談支援センターで勤務されている方が多い。

また、がんライフアドバイザーが理事長、副理事長を務める、がんになった方が体験を語り合える場「つながりひろば」も新たに大阪に開設される。

 

明日は5回目となるあべのハルカス近鉄本店での市民活動。

多くの方に身近なこととして考えてもらえるきっかけになるようにという想いで、仲間と一緒に楽しく取り組もう。

参加は無料、お気軽にお立ち寄りくださいませ。

 

がんライフアドバイザー® 川崎 由華