病院内で就労相談ができます

私が大阪市立総合医療センターの就労支援相談員を務めるようになって3年目になります。

就労相談員という肩書がついていますが、就労の相談に限らず、がん治療生活していくうえでのお金の相談もお受けしています。つまり、年金生活されている方も専業主婦の方も、そして今は働くことは考えられない方でも、相談に来てくださって構いません。

ただ、私は毎日病院にいるわけではなく、第1水曜日と第3水曜日の13:00~16:00のみ。相談時間は1組最大60分。
普段の通院だけでも、休みを取らなきゃいけなかったり、心身共にしんどい思いをしている患者さんにとっては、この日時に合わせて来院していただかなきゃいけないことが、大きなハードルになるかもしれませんね。申し訳ありません。

相談をお受けするにあたり、基本は院内の一室を使っています。私と病院スタッフであるがん相談員の方が横並びで座り、向かい側に患者さんたちが座るという配置。時には、入院中の患者さんのご相談をお受けするために、病棟に出張することもあります。それは、病院スタッフの方が、患者さんの病状や治療や検査の時間帯を考え、設定くださっています。

病院内でお金や仕事のご相談を受ける良さは、正確に病状や今後の治療や副作用、医師からの指示を把握できているところ、そして必要に応じて院内で連携できるところだと思っています。私との相談の場だけで終わらず、その後のフォローをしてくださるので、継続してサポートできます。もちろん秘密だというお話や、誰かへの愚痴なんかは、相談の場だけで留めておきますが。

どんなご相談があるのか。
例えば、今は休職しているけれど、そろそろ復帰を考えていきたいとか。治療が落ち着いてきたから再就職を考えていきたいとか。治療費が高くて生活が苦しいとか。私も障害年金を請求したいとか。がんになったことで、どこかからお金は貰えないのかとか。本当に様々です。

この病院では7月から、職場問題に強い産業保健総合支援センターの方と、再就職に強いハローワークの方も、病院内に出張し、ご相談をお受けされることになりました。就労に関する相談にパワーアップして応じられる体制になったと、私も連携に期待しています。
が、私たちは定期的にしかいない存在。病院スタッフの方が、どれだけタイムリーに患者さんの声に応じてくださるかが大事だという気持ちはぬぐえません。

がんは亡くなる病気ではなくなったけれど、がんと診断されたことで、生活やこれからの人生設計を見直すことも出てくるでしょう。それに、治療をして共に生きる病気になったからこそ、これからを思ってお金や仕事の不安が出てくるのだと思います。
その不安の解消もがん治療の1つと捉え、相談してみようと病院に足を運んでくだされば嬉しいです。

がんライフアドバイザー® 川崎 由華