NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちくVOL.33「飲み会の季節、正しい注ぎかたは」

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。

忘年会シーズン突入ですね。

当店でも連日皆様にお越し頂き、
懐かしい方等にもお会いでき、楽しんでおります。

年末年始はどうしても飲む機会が多くなりますが、
そこで見られているマナーについてです。

よくある「今夜は無礼講で!」
上司からそういわれても、何をしても良いというわけではないので、
勝手気ままに振る舞ってはいけません。

楽しい雰囲気を壊さないように心がけましょう・・・。

さて、今回のNIKKEIプラス1はそんなマナーの中で
「飲み会の季節、正しい注ぎかたは」という記事です。

いませんか?空いたグラスの人を見つけて
遠くの席までお酒を持って注いでまわる人。
こんな時はお酒をもってまわらずに
相手の席にあるお酒をもって注ぎましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

注ぎ方ですが、ビールの場合は、

ラベルが上になるように上から右手でビンを持って、下から左手を添えます。
ビールが体温で温まってしまわないように、
右手は上側の下の方を持ち左手は瓶の下側の首に軽く添える程度で持ちます。

始めは少し高めからゆるやかに、だんだん勢いよく注ぎ泡を作ります。
泡が出来れば、再びゆるやかに注ぐのがコツです。
泡の比率は全体の1/3ぐらいが目安です。

受け手の方は、グラスを傾けずにまっすぐ両手で持ちます。
(泡が立ちやすい)
この時に指をそろえて持つときれいです。

 

次にワインの場合は、
こちらもボトルのラベルが上になるように持ちます。
ソムリエのように片手で持たず、ビールと同じように両手で持ち、
置かれたグラスの1/3ぐらいまで注ぎます。

ワインをビール同様なみなみと注がれる方がいらっしゃいますが、
ワインは香りも楽しむ為にグラスを回したり傾けて色を見たりするので、
なみなみと注がないようにしましょう。

ワイングラスを回す際は相手にかけないようにという配慮から
自分に向けて回します。
右利きの方は反時計回り、左利きの方は時計回りです。

ただ、大人数での飲み会の場合には回さなくてもいいかもしれませんね(笑)

ワインの受け手の方は、グラスを持たずにテーブルにおいたままで。
注がれたグラスを持つ場合は、脚の部分の上の方を親指と人差し指で持ち、
ほかの指は軽く添えるようにします。

グラスの方を持つと体温で温まってしまうので、持たないのがマナーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に日本酒の場合は、

徳利の胴部分を右手で持ち、左手は下側に添えます。

超熱燗にしてとおっしゃるお客様もいらっしゃいますので、
その場合は火傷をしないように注意しましょう。

熱いので、自分で注いでといいたくなりますね・・・

本来は首の部分を持ては熱くないのですが、
徳利をそのまま電子レンジで温めているお店もあるので、
その場合は首の部分が一番熱くなっていますので注意が必要です。

見た目はかっこ悪いかもしれませんが、
あまりに熱燗の場合はタオルなどを借り
タオルを添えて注いでもかまいません。

注ぐ時は盃いっぱいに注がず、八分目ぐらいがいいですね。

日本酒の受け手の方は、盃は両手で持つのが基本です。

男性の場合は片手でも構いませんが
相手が目上の場合は両手で受けてください。

盃の正しい持ち方としては、親指と人差し指で上部を持ち、
中指は下部に、薬指と小指は中指に沿うようにします。
そして親指と人差し指の真ん中から飲むのが、正しい作法です。

このように、お酒の注ぎ方や受け方にもマナーがありますが、
お酒の席を楽しむのが一番のマナーです。

お酒が強くない方もいらっしゃるので、
そのような方にも配慮が必要ですね。

自分ができていないと恥ずかしがらず、
また、相手のあらを探すようなことはせず、
その場の雰囲気や会話を楽しむように心がけましょう。

マナーのできている人はマナーの一番できていない人に
合わせることがマナーとされています。

幹事を任された方は、
事前にお店側と入念に打ち合わせをしておけば
会がスムーズに進みますよ。