NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちくVOL.35「新年のあいさついつまで?」

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。

皆さんは、もうお正月気分は抜けましたか?
関西ではまだもう少しお正月ですね。

先日当店に来られたお客様から、
玄関に飾っている門松や注連縄、鏡餅っていつまで飾っておくの?
というご質問がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お客様のお宅では、
周りのお家の玄関に門松や注連縄がなくなってきたなぁ~と
思えばお飾りを外しているとのことでした。

いえいえ、正月飾りを飾っておく期間はちゃんとあるのですよ。
知っておいてくださいね。

まず、正月飾りを飾っておく期間は、松の内までとされています。

松の内の期間は、地域によって違いはあるようですが、
主に関東では1月7日(大正月)、関西では1月15日(小正月)まで飾っておきます。

そして無病息災を願って鏡もちを食べる鏡開きは、
松の内の間は鏡餅に年神様が宿っているため、松の内を過ぎてから行います。
関東は11日、関西は15日または20日とされています。

 

 

 

 

 

 

 

関東と関西で何故違うのかというと、
もともとは関東も関西も松の内は1月15日で、
鏡開きを、1月20日に行っていたそうですが、
3代将軍 徳川家光が4月20日に没したことから
1月20日は月命日として避けるようになり、
大正月(1月7日)が明けた1月11日に行うようになりました。

すると松の内(1月15日まで)は神様がいらっしゃるのに
鏡開きをするのはおかしいということで、
松の内は大正月の1月7日までとしたそうです。

関東では、神様の滞在期間が短くなりましたが、
関西にはその情報が伝わらなかったようで、
松の内は1月15日、鏡開きは15日か20日のままです。

正月のお供えや飾りものは「どんど焼きや左義長」といって
小正月に行う火祭りの行事(一箇所に積み上げて燃やす)に持っていきましょう。

さて、前置置きがながくなりましたが、正月飾りはいつまで飾るの?に続き
今回のNIKKEIプラス1は「新年の挨拶はいつまで」という記事です。

「明けましておめでとうございます」は、やはり3が日か松の内までですが、
「新年おめでとうございます」は20日までいいそうです。

理由は1月20日に正月の行事がすべて終わるとされているので、
年が明けて初めてお会いする人に「おめでとうございます。」と言えるのは
20日までです。

武家では武具に供えた餅を雑煮にして食べるので、
「刃柄(はつか)正月」と呼んだそうです。
いわゆる鏡開きですね。

正月飾りはそれぞれにいわれがあるので、
それを知っていると、
周りを気にすることなく来年からは、
自分の判断で正月飾りを外せますね。

正月飾りの由来などにもついて機会があればお伝えしたいと思います。