NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちくvol-48「飲食店でおしぼりが出たら」

和ごころコンシェルジュの裏野 由美子です。

さて、大阪も梅雨が明け夏本番になりますが、喉が渇いてカフェや飲食店に入った際に、冷たいおしぼりが出た時、嬉しいですね。

冷たくて気持ちがいいので、思わず顔や首などを拭いてしまうおじさま方もいらっしやるのではないでしょうか?

当店でも、この時期はご来店時には冷たいおしぼりを、食事中や食後は、暖かいおしぼりをお出ししております。

さてそのおしぼりですが、皆さんは出された時にどの辺で拭いていますか?

きっと無意識にそのままおしぼりをとって胸元で拭かれていると思います。

私のマナー講座では、おしぼりは、手を拭く姿をみんなから見えないように膝の上(厳密に言えば膝の下座の位置)で拭きましょうとお伝えしています。

何故なら

おしぼりは外から持ち込んだ穢れや汚れを取り除き手を清めるためのものだからです。

口を拭いたり、顔や首を拭くのもあまり関心しません。

6月23日付けのNIKKEIプラスワンにも記事が書かれていました。

口に何かがついた時も、おしぼりで拭きがちですが、懐紙やナフキンがあればそちらで拭きましょう。

手を清めたものなので、それで拭くのは衛生上にも良くない。とのことでした。

また、おしぼりを取るタイミングは、年長者や主賓の方が取った後に、自分が取るようにして下さいね。自分が年長者や主賓なら、先に取りましょう。

そして、もう一つおしぼりに関連して、お伝えしていることは、よく見かける手皿です。(ものを口に運んだ時に、こぼれないように、反対の手をお皿がわりに受けている仕草)

上品そうに見えますが、実はマナー違反なんです。

何故なら、おしぼりで清めた手をわざわざ手皿をして汚しては駄目だからです!

ひとつひとつ理由がわかれば、何故その動作が駄目なのか?何故その動作をするのかが分かりますね。