源氏物語「女三の宮」に学ぶ「リスクマネジメント力」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

やっと春めいてきましたね!

Okeiは寒いのが苦手で年々冬は厚着になり、
肉布団の上の重ね着がとっても辛かったのですが、
少し身軽になってきました。

今回の「源氏物語」の登場人物は「女三の宮」

Okeiは兵庫生まれなので、神戸の三宮を思い浮かべてしまいました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

「女三の宮」の父親は源氏の兄朱雀院、母親は藤壺の宮の妹です。

朱雀院は出家をする時に、まだ幼い娘の後ろ盾となってほしいと、
源氏に「女三の宮」と結婚するよう頼みます。

が、源氏40歳、「女三の宮」14歳、年の差なんと26歳!

さすがの源氏も最初はゆるゆると断りますが、
源氏にとって永遠の人、藤壺の宮の姪っ子ならば、もしや・・・似てたりして・・・
と、結婚を決意します。さすがです。あっぱれです。

いざ一緒に暮らし始めると、源氏にとって「女三の宮」は
幼すぎてつまらない、全く魅力的ではない、と映ってしまいます。

元々持っていた性格もあるかもしれませんが、
皇女として大切に大切に育てられ、全く世間知らずで、
結婚をしたと言っても大人の女性の振る舞いなどできず、
そういう自分に危機感を持つこともなく・・・。

感情表現もあまりしない感じで、お人形みたいな描かれ方です。

身分がとても高い女性なので、源氏は表面上は大切にしますが、
内心は結婚したことに後悔するほど。

その内、紫の上が病気になってそちらにつきっきりになります。

そして悲劇がおきるのです。
「女三の宮」に密かに想いを寄せ続けていた内大臣の息子柏木が、
源氏の留守中に「女三の宮」のところに押しかけてしまうのです。

「女三の宮」は上手に逃げることもできず、ただ恐ろしがるだけ。
ついには、柏木の子を身ごもってしまいます。ああ、恐ろしい・・・。

さらに恐ろしいことに、柏木からの恋文を、
源氏に見られてしまうという失態。

柏木はその心労のため、亡くなってしまいます。

「女三の宮」、しっかり~!

 

リスクマネジメントを考える

 

でもね、本当にかわいそうだと思うのですよ。
大切に育てられてきて、14歳で何もわからないまま源氏の妻となり、
急に襲われて妊娠しちゃってすべてが悪い方向に行っちゃって。

その「女三の宮」赤ちゃんを出産後、こちらも心労で体調を崩し、
源氏に出家したいと申し出ます。

源氏はその時になって初めて自分の手から離れてしまうことに動揺し、
止めますが、朱雀院に諭され、出家を許します。

「女三の宮」の人生、自分の意志を通したのは最後の出家だけ。
なんも言えねぇ・・・。

当時の女性は父親と夫の言うことを聞くのが基本だという、
時代背景があるにしろ、もうちょっとしっかりと自分の意志を持って、
自分の身を自分で守るくらいの教養と振る舞いを身につけていないと。

そう、「リスクマネジメント」をしないとね。

しかし、源氏コラ!(久しぶりに出た:笑)

自分は女性に手を出しまくってんのに、
「女三の宮」にも柏木にも子供の薫にも冷たい態度をとって。

今まで自分がしてきた勝手な振る舞いを、ちゃんと反省しなされ。

次のコラムは「鬚黒の北の方」です。

 

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