宇治十帖「浮舟」に学ぶ「けじめのつけ方」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

最近、時間を間違うことが重なっております。

家を出る時間の計算間違いで、予定ギリギリの到着になったり、
逆に1時間早く間違えてしまって、着いてから唖然としたり・・・。

恐ろしい・・・。
仕事に行く時にはかなり早めに行くようにしていますが、
なにぶん遠方に行くことが多いので、
家を出る時間を計算ミスしていると致命的なんですよね。

気を付けたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回も宇治十帖の登場人物から
女性の生き方について考えてみましょう

今回の登場人物は「浮舟」

この浮舟の運命は、読んでいて辛かったです。

前述の大君、中の君と同じく、源氏の弟である中の宮の娘でありながら、
母親の身分が低かったということで、父親からは娘と認められず、
母親と暮らしていた浮舟。

そんな浮舟に結婚の話が来たのに、寸前で異母妹に乗り換えられてしまい、
家にもいられなくなり、異母姉の中の君の所へ。

中の君の紹介で薫と知り合い、薫に気に入られ、
宇治に囲われることとなるも、
こともあろうに、中の君の夫であり、薫と古い付き合いである匂宮に、
強引に押し入られ、関係を持つことになってしまいます。

薫と匂宮との間で板挟みになる浮舟は
どちらを選ぶことも出来ず自殺を決意。
しかし、死にきれず、横川の僧都の一行に助けられます。

既に自分は死んだことになっている身。
一生人目を避けて暮らそうと決心している浮舟なのに、
またここで中将に言い寄られますが、頑なに拒み続けます。

そして、みんなの反対を押し切り、念願の尼になります。
その後、薫がもしや?と浮舟に文を届けようとしますが、
そこでもきっぱり、人違いだと、手紙を突き返します。

色んな人に気に入られて、結構幸せだったんじゃないの?
という見方もできるのかもしれませんが、
最初の結婚の予定はドタキャン、
薫も一方的に宇治に囲っちゃうし、
匂宮は強引に関係を持っちゃうし、
中将は断っても断っても言い寄ってくるし、
自分の意思とは違うところで色んな事が起きてしまって、
私って何なんだろう?と、辛かったと思うんですよね。

そんな浮舟が自らの強い意志でけじめをつけたのが、
尼になるという決断。

今まで自分の足で歩いたことがなかった浮舟が、
ようやく歩いた瞬間なのではと思いました。

その行為は、今まで自分に対して勝手なことばかり言ってきた男どもに、
喝を入れたように、Okeiには見えました。

しかし、薫さんよ、あんなに好きだ好きだと言っていたのに、
最後に会ってくれない浮舟のことを、
「他の男に囲われてるのかもしれないな」
なんて、失礼なことを。

ほんとに男ってやつぁ~どうしてこう勝手なんでしょうね。

物語を読みながら、なんでハッキリ気持ちを言わないのかな~、
死ぬことを考える前に、できることあるんじゃないの~?
もっと自分に自信をもてばいいのに~、
と、浮舟のことを頼りないな~という目で見てしまっていたのですが、
当時の女性の立場、浮舟の身分などを考えると、
ハッキリとものを言えないのは当たり前だったんですもんね。

読み終わってみると、浮舟は源氏物語の登場人物の中でも、
好きな女性だと感じました。

さ~、ついに、源氏物語~宇治十帖が終わりました!
お疲れ様でございました!

次回のコラムは、「宇治十帖」を総括したいと思います♪

 

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