源氏物語「弘徽殿の女御(大后)」を反面教師として学ぶ「想定外との向き合い方」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

先日、キャリアコンサルティング技能士の面接対策講座に
初めて参加してきたのですが・・・・・・・・・・・

撃沈。

ここまでできないですか!という自分と向き合う時間となりました。

1級の面接試験は、キャリアカウンセリングの現場で疑問を感じたり、
自分のスキルを確認したいと感じたりしたキャリアコンサルタントに向けて、
指導的立場で事例指導を行うという、複雑なものなのです。

事例相談に来たコンサルタント役の人に対して30分間ロールプレイをし、
それを面接官が見て、指導的なスキルの有無を判断するというものなのですが、
なかなか思うようにできず、悪戦苦闘・・・。

面接本番まで1か月を切りました。
落ち込んでいても仕方ないので、イメージトレーニングを続けます!

さて、今回の登場人物は「弘徽殿の女御(大后)」です。

この方、源氏の事が大嫌いです。
あの手この手で嫌がらせをしてきます。

何故かというと、右大臣の娘という立場で桐壺帝の女御として入内し、帝に愛され、
帝の子を産み、その子が成長したらまた次の帝になり、右大臣家を多いに繁栄させる、
はずだったのに、そうならなかったからです。

桐壺帝は、自分と、自分の子(後の朱雀帝)とを差し置いて、
後から入内した自分より身分の低い桐壺の更衣(源氏の母)とその子(源氏)ばかり溺愛したので、
政治的にも、女としても、桐壺の更衣に恨みを持っているのです。
当然その子である源氏にも猛烈な憎しみを持ちます。

だから、桐壺の更衣のことをいじめ抜き(桐壺の更衣は心労から早くに亡くなってしまいます)
源氏の事も目の敵にしているのです。

源氏物語の中では性格の悪い恐ろしい女性として描かれています。

そうなってしまった「弘徽殿の女御(大后)」の心境は想像できます。
右大臣家の繁栄のために教育をされてきたという立場もあり、
周りの期待も大きかった。自分としても教養を磨いてきた思いもある。

なのに。

ですよね。ひねくれちゃっても仕方ない、とも思います。

ただ、このような想定外なことに遭遇した時にも、
このように人に当たるということを繰り返していては、
結局は自分の品格を落としてしまうことになるんですよね。

もしも、彼女が、後から来て帝に溺愛された桐壺の更衣や源氏に対し、
恨みがましい気持ちを持ちつつも、大きな心で接することができていれば、
周囲からの彼女自身の評価は素晴らしく上がったと思うのです。

帝からの寵愛は無理だったとしても、それ以外の人からは
尊敬の念をもって接してもらえたのではないでしょうか。

嫉妬や恨みの気持ちをコントロールできなければ、
結局は自分の首を絞めることになってしまうのです。

「弘徽殿の女御(大后)」さん、ありがとう。
そういうことに気づかせてくれて。

次のコラムは「斎宮の女御」です。

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