「良い加減の投資法」㊴ -「健康志向」編‐

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近、私の住まいの近隣郊外に、広い平面駐車場を完備した「フィットネスクラブ」がオープンし、平日でも午前10時開設の玄関前は、シニア層と思われる男女で、長蛇の列が出来ている光景をよく見かけます。また、昼過ぎまでには駐車場もほぼ満車状態で、しばらくの間は追加会員の募集を中止にしているくらいの盛況ぶりです。

その原因は、シニアタレントの中で、筋骨隆々の男性や、スタイルの良い女性がカッコよく目立ち、少しでも若々しく、健康的に見える身体作りを目標にしたり、「結果にコミットする~」のCMのような、肥満から劇的なスタイルの変化が刺激となり、会社勤めの時代から叩き込まれたメタボ追放が蘇り、健康や体力の向上が余暇の目的とする、シニア層の「健康志向」が近隣の施設だけでなく、全国的に広がってのではと考えられます。

実は、近隣施設には賑わうもう一つの原因がありました。以前から駅前ビルに開設している「フィットネスクラブ」は、ビルの駐車場は狭くて台数も限られて、満車状態で駐車できない場合も多く、駐車するのにもテクニックが必要で、毎回気を使って利用していたのに、新設は広い駐車場で、同じ条件で月会費が500円も安いため“乗り換えシニア会員”も多いのではと、知人の“乗り換え張本人”が話してくれました。

経済産業省の「フィットネスクラブ」の定義は、室内プール、トレーニングジム、スタジオなど室内の運動施設を有し、インストラクター、トレーナーなどの指導員を配置し、会員にスポーツ、体力向上などのトレーニング方法などを指導する施設とされ、いわゆる「健康志向」の聖地ですが、近隣の施設への転入会員は、まず「精神面」と「金銭面」の改善のため、機敏な「健康“思考”」を行ったことに感心しました。

因みに、「フィットネスクラブ」は「健康志向」の聖地と書きましたが、「不健康志向」の会員が多いのも事実で、いわゆる「幽霊会員」の存在です。会員の30%を超えているクラブもあるようで、実は収益の柱になっています。ダイエットや体力作りに、通い始めたまでは良かったのですが、なかなか成果が出ないうちに、行き甲斐が薄れ始め、だんだん遠ざかってしまい、毎月の引き落としだけが続いているケースが多いです。

この機会に、しっかり効率性のある「健康」のための、「投資」を行っているか、「試行」することが一番の「健康志向」であることを「思考」することが大切です。また、「幽霊会員」でクラブを応援するのではなく、「フィットネスクラブ」系の会社への「投資家」になることが、家計の「健康志向」に将来なることも「思考」しましょう!

今回は少し「しこう」の語句を「使行」過ぎました、反省!