「良い加減の投資法」53 -「恐怖心」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、中高年男性3名の友人と私を入れて4人一緒に、近い将来、どこかのステージ上で、「コーラスライン」を踊ろうと、軽いノリから約束してしまい、「おっさんジャズダンス」を始めました。生まれてこの方、ダンスといえば、小学校時代の「オクラホマミキサー」しか経験がなく、レッスン初日に味わった「恐怖心」は、少しずつ慣れてきた今でも、決して忘れられません。呆れているでしょう!?でも、真剣に頑張ります!

実は、もう一つの自己PRですが、3年ほど前から「ならどっとFMラジオ」の毎月第4火曜日、15時30分から16時まで、“先生`s cafe:お金に関する情報番組”を レギュラー担当しており、一人トークや、知り合いのファイナンシャル・プランナーなどをゲストに招いて、お金に関するいろいろな得意ジャンルの情報を、毎回楽しいトークで提供しております。一度お聞きくださいね!

最近の一人トークは、「株式投資の基礎知識」のネタで番組を始め、まず未経験者に株式投資をしない理由を質問すると、リスナーから「関心はあるがお金がない」「証券会社は敷居が高く感じる」「どの会社を買っていいのかわからない」などのメールに交じって、「単に株式投資が怖い」が3通あり、投資に対しての「恐怖心」が充満して、始められない人がいることを改めて確認することができました。

では、株式投資の「恐怖心」の原因は何でしょうか?「株式で大きく損をした」「証券マンの言いなりになった」「非常に危険な金融商品だ」など、ネガティブな言葉を聞くからでしょうが、突き詰めれば、株式投資のことが「解っていない=知らない」ことが原因ではないでしょうか。初めてのダンス、初めて車の運転する時など、何か新しいことを始めるときは、「恐怖心」が付きまとい、“幾度の経験”によって克服してきました。

とは言え、株式投資は常にリーマンショックのような、出来事が発生するという「恐怖心」は誰もが持っています。代表的に不安心理を表わしているのが、「ボラティリティ・インデックス」、通称「VIX指数=恐怖指数」で、米国のシカゴ・オプション取引所が公表している指標です。今後、株価に影響が大きい出来事が起こるのではとの不安心理が高まると、波浪警報のように「恐怖指数」も上昇していき、同時に不安解消売りをする投資家が増え、結果暴落につながる出来事も多々あります。

また、株価の大底は、「恐怖心」と大いに関係があります。株価は「恐怖心」に襲われたときから急落し、売る人がいなくなったときに、下げ止まり大底を形成します。つまり、「恐怖心」を克服し、保有し続けた人だけになり、市場には売り手がいなくなって反発を始めます。こうして、お金を失う「恐怖心」を克服できなかった人は、いつも最大の損失を被ります。逆に、克服できた人は利益を得る機会が生まれます。

株式投資を始めようと考えるなら、まず投資のやり方、株価が変動する要因やリスクなどを身に付ける勉強が必要です。「株式について知らない自分」が一番の“恐怖”ですよ。

改めて「恐怖心」を克服した投資は,「今日の富を信じられる」=「今日富信」に力強く変身していくことでしょう。