「良い加減の投資法」56 -「季節感」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、インドネシアの首都ジャカルタから、1年に4度も観光で訪日され、しかも日本語が大変上手な外国人と話す機会がありました。「日本のお気に入りは?」と聞くと、「四季が体験でき、沢山の花が見られること。」でした。ジャカルタは熱帯雨林気候で雨季と乾季はありますが、一年中30度を超えている国なので、季節ごとに変化がある日本を非常に気に入っているとのことでした。

私は、月一回程度ですが、ゴルフをしていますと、一年を通して、「積雪」「寒波」「雷」「台風」「豪雨」「梅雨」「花粉」「紫外線」「熱中症」など、気候変動と身体への影響を強く意識するようになりましたが、季節の花も楽しみにしている一つです。冬は椿・さざんか、春は桜・梅・つつじ、夏はひまわり・あじさい、秋はコスモス・彼岸花などなど、先ほどの外国人ではないですが“四季の恵み”である「季節感」を味わっております。

実は、株式では、「季節株」があり、「季節感」磨きが成功のヒントになることがあります。
・冬期と季節株の傾向
クリスマス・正月やバレンタインデーといったイベントが多いため、ケーキやおせち料理、おもちゃや菓子メーカー、鍋関連の需要が増加します。暖房需要も高まるので、石油・ガスや電力会社も上昇の傾向があります。また、携帯用カイロ・コート・肌着・ブーツなどの防寒機能の高い物、石油ファンヒーター・電気ストーブなどの暖房機器、除雪用スコップや冬用タイヤなどの雪関連などが挙げられます。

・春期と季節株の傾向
入学があるため、ランドセル・文房具・制服などの需要が高まります。入学、入社や転勤などで、新生活を始める場合は、不動産業や引っ越し関係の運送業者、家電や家具、スーツなどの必要品をそろえたり、受け入れ側は、改築をしたり新築を建てたりすることから建設業界などです。また、ゴールデンウィークがあるので、旅行やレジャー関連が注目され、花粉症対策の需要も忘れてはならない分野です。

・夏季と季節株の傾向
猛暑になると飲料水・ビール・アイスの需要が増えることから、製造販売を手掛ける業種が代表格に挙げられます。猛暑と言えばエアコンや扇風機が連想でき、家電メーカーや量販店などにも注目です。また、 熱中症対策商品・日焼け止め・紫外線対策グッズ、冷却シートなどの需要も高まります。プールやマリンスポーツなどの入場者数が増えるとレジャー関連や夏休みの避暑地の利用増からリゾート関連も見逃せません。

・秋季と季節株の傾向
レジャーに適した季節なので、紅葉の名所や味覚狩りなどとかかわりのある交通機関やレジャー施設などが注目されます。また、体を動かしやすくなることから、スポーツ関連を手掛ける企業の収益増加が期待されます。食欲も旺盛になる季節ですから、レストランや食品関連、芸術や読書関連も挙げられます。

「季節感」を磨き、“心と資産の豊かさ”を得る“良い加減の四季投資”を始めてみませんか?!
なお、くれぐれも、暖冬や冷夏などの想定外にも注意をしてくださいね。リスク管理も大切ですよ!