【起業のお金】自営業ほど入りすぎている?

「ご主人はサラリーマンではないので、万一の時大変ですよ」
「自営業は年金が少ないから、何かしておかないと」

夫が独立開業した際に、金融機関の方からよくこんな話しを伺いました。

確かに、会社員や公務員の方に比べると個人事業主は
●公的年金の年金額が少ない
●公的死亡保障が少ない
●傷病手当金がない
と老後保障、死亡保障、医療保障のいずれも不足しているのは事実です。

そう言われるとやはり不安になりますね。

その為か、ある程度収入が得られるようになると、自営業の方ほど多くの保険に加入しておられるように思います。
また、自営業の方は何かやっておかねばと資産運用に興味を持つ方も多いように感じます。

先日、美容室オーナーの方がご相談にお見えになりました。
加入中の保険について説明したところ「こんな保障は必要ない」「保障が重複している」と無駄に気づかれ、年間保険料として33万円を削減する結果となりました。

さらに老後資金対策として、加入間もない年金保険を国の制度に変更することで年間約7万円の節税となる旨お伝えすると、「40万円あったら塾代に充てられる」と喜んでおられました。

公的保障が少ない個人事業主は、会社員以上にマネーリテラシーを高める必要があると感じます。

「税金のことは税理士さんにお任せ」「保険や金融商品のことは金融機関の方に言われるまま」と他人任せになっていると、一生懸命稼いでいてもお風呂の栓が抜けているような状態になっているかもしれません。

基本的な税制・社会保険制度、金融商品選びのポイントを押さえて、お金に強い個人事業主になりたいですね。

そんな思いを込めて・・・
3月20日、福岡の中小企業支援機構のインキュベーション施設にて、『個人事業主のためのお金の知識と判断力向上セミナー』と題してお話させていただきます。

NISA、確定拠出年金、小規模企業共済などご自身にとってベストな制度の活用法に気づいていただけるようお話させたいただきますので、お近くの方は是非ご参加くださいませ。

詳細は ➡ こちら

しなやか希業コンシェルジュ 小谷晴美