「良い加減の投資法」65 -「サバ缶」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コサルタントの須原光生です。

最近、巷では、私の大好物の「サバ缶」が大人気になっていると聞いたので、何件かスーパーを回わって確かめてきました。確かに売り場面積は以前より大きくなり、水揚げ地やサバの種類、炊き方などの違いがある多種多様な缶詰が以前より多く陳列され、特に私がいつも買う大手メーカーの「水煮サバ缶」の減りが目立っていて、噂通りの人気を確信しました。皆さんはお買いになっていますか?

因みに、日本缶詰びん詰レトルト食品協会のデータでも、ここ10年間の生産数量をみると、「ツナ缶」が「サバ缶」などを抑え、長年食卓に上る魚の缶詰といえば「ツナ缶」、と言われる代表格的存在でしたが、両者の差が徐々に縮まり、2012年に僅差になり、14年に「サバ缶」が「ツナ缶」を抜き、現在は「サバ缶」が大きく差を広げていて、データでも人気が表れています。

では、「サバ缶」の人気の理由を探ると、2016年以降のサバ類の漁獲量は、毎年40万トンを上回っていて、水揚げ量が安定していて、多少の値上がりはしていますが、良い加減に値段は安定しています。一方、以前は生産量トップの座を保ってきた「ツナ缶」は、原料となるマグロやカツオの不漁のため値上がりして、価格に敏感な消費者に「サバ缶」が受け入れられ、人気を押し上げる理由となっています。

また、「サバ缶」は骨や皮まで使えるため、栄養が豊富で健康に良いことが、テレビでよく取り上げられ注目されるようになりました。含まれる健康成分は、体内では作り出すことはできないが、私たちに不可欠な“必須脂肪酸”の一種で、血液サラサラ効果があると言われるEPA(エイコサペンタエン酸)や、脳を活性化する働きがあると言われるDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。

その他、EPAとDHAは、中性脂肪を減らす作用があるとの報告もあり、ダイエットにも役立ち、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化を予防すると言われていたり、神経や血液、細胞を健康に保つために欠かせない栄養素のビタミンB12、血液中のカルシウム濃度を保ち丈夫な骨をつくるのに欠かせない栄養素のビタミンDも豊富に含まれています。

改めて、安価で健康や美容にも効果がある「サバ缶」を、食卓に招き入れていこうと思いませんか?健康投資にもなりますよ! 同時に、日本人が好む食品である「サバ缶」は、外国人気が付かないはずはないでしょう。値上げの心配は多少ありますが、いずれは海外の需要も高まり、世界的なブームも過言でないと思われます。

良い加減投資に大手のマルハニチロ・日本水産・極洋・ホウスイなどの大手水産会社に注目しながら、サバの養殖や製缶会社などまで、「サバ缶」関連会社も関心を高めていきましょう。

いずれは、お金や血液は“サラサラ”になり、気持ちは“サバサバ”上機嫌になることでしょう。
決っして、何事にも数をごまかす“サバを読む”は禁物ですよ!