ときめき 邂逅

7、これからコーディネーター渡辺です。
講座でいつも「共に元気で100歳を迎えよう!」と呼びかけています。
「わたし、100歳まで生きるつもりですから。」と言うと今は笑う人が多いのですが、
決して笑いのネタではありません~!

先週土曜日、NHKテレビ番組「徹底解明!100歳の世界」を見ました。
世界には100歳を越えた人が45万人。1世紀以上を生きる人を「センテナリアン」と呼び、
その長寿の秘訣を探る番組でした。
長寿は、遺伝や国の違いでなく個人の食べ物や運動が大切なこと。
さらに驚いたのは生活の違いがあっても皆
「今の自分を肯定する満足感を持っている」というものでした。

心の持ちようがポイントなのですね。

さて、秋
奈良は正倉院展で混雑しています。
木津川市では毎年テーマを変えて特別開扉を開催しています。
その企画・運営に携わっており、今年は「邂逅」にしました。
思いがけない出会い、めぐりあいという意味です。
ときめく邂逅の場として木津川市の文化財を発信したいとの思いです。

この言葉との出会いは偶然でした。
月一度、「けいはんな市民雑学大学」という講座をボランティアでしていますが、
今年2月「豊かな心は豊かな言葉から~21世紀を生きる子どもたちのために~」
橋本京子さん(京都教育大学教授・元小学校校長)がお好きな言葉として、
「人生は邂逅である。」という亀井勝一郎の言葉を紹介されました。

続く3月講座「百済観音微笑みの秘密」では、
野島正興さん(元NHKアナウンサー)が印象的に使われたのでした。
法隆寺の百済観音の修復をした新納忠之助の仏像の秘密を解明する話です。
著書「百済観音半身像を見た」を引用すると、
『ついに私は百済観音半身像を見た。
平成八年四月十二日、奇しくもこの日は新納忠之助の命日の前日だった。
奈良の新納旧家で初めて半身像のことを聞いてから丸々三年の
半身像邂逅である。』

「邂逅」は偶然ではなく、必然。
ほんの小さな行動でも起こせば、新しい出会いを得られるのではないでしょうか。
今後の人生でも折々、邂逅のときめきを感じていけたら
長寿につながると思いませんか。